ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 勤労統計 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:勤労統計

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 厚生労働省の勤労統計調査の問題について、報道を見てもいろいろ分からない点があってフラストレーションが溜まっていました。

 そんな折、厚労省が111日に公表したこの問題についての最初の報道資料を見る機会があり、いくつかの疑問は解消されました。あちこちの報道を探すだけでなく、初めから厚労省の報道資料をネットで見ればよかったと、自分のアホさにあきれました。

 

報道資料が自治体に配布された

 私が厚労省の報道資料を見ることができたのは、職場(小規模な地方公共団体)で回覧されたからです。

今回の不正な調査の影響で、地方自治体の事務にも影響する部分があります。非常勤職員が公務災害で休業した場合の給付金、懲戒免職などで一般的な退職手当をもらえずに退職した職員に対する「失業者の退職手当」などです。これらは、労災保険や雇用保険に準じた支給になるので、追加支給になるのです。

総務省から、それらについての情報提供の文書が地方に出され、それが都道府県経由で我が小規模自治体にも届きました。その中の参考資料として、「報道資料」があったのです。

厚労省のホームページを閲覧してみたところ、それ以外にその後の第三者委員会による調査結果報告書なども公開されていました。考えてみれば、当然のことですが・・・。

 

報道資料で分かったこと

 私が、まず疑問だったのは、全数調査しなければ分からないはずの影響額が、なぜすぐに出たのかということでした。

 「勤労統計問題は怪しすぎる!」

 

 報道資料では、『「再集計値」は、本来の全数調査という方法に基づくものではありませんが、実際の調査において採用した抽出率に基づいて復元しているので、統計処理的にはより有効な母集団推計によるものです。』と記載されています。

全数調査のやり直しなど不可能という判断からか、初めからそんなことは頭になく、統計的な処理で本来の金額を推定した影響額であることが分かりました。これは、やむを得ないことだろうと納得しました。

 

また、これにより、給料の安そうな事業所を恣意的に抽出したのではないかという疑念も、ほぼ解消しました。

 

 残る疑念は、抽出調査をしながら復元作業をしないなどという素人じみたミスをプロ集団がやるものだろうかという点です。

 何らかの作為があった疑いを禁じ得ません。さらなる調査を待ちます。

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 平成30年の年末に発覚し、大騒動になっている厚生労働省の勤労統計の問題は、報道を見てもいろいろ分からない点があります。どの報道も、この問題の一部の断面だけを切り取り、全体像を理解できる報道が見当たりません。

 

問題の概要

 雇用保険などの給付金算定の基礎資料となる毎月勤労統計調査では、従業員500人以上の事業所では、全ての事業所が調査対象になっているにもかかわらず、厚生労働省から東京都などへの指示では3分の1程度の事業所しか調査対象にしていなかったことが明らかになりました。

 その結果、この統計をもとに雇用保険などが過少給付された対象者は、延べ2,000万人程度、総額は567億円にのぼるというのが、厚労省の発表です。

 

 これらの報道には、疑問点が満載です。

 

過少給付の金額はどうやって?

 まず疑問になったのは、567億円という具体的な金額が、すぐに出てきたことです。どうやって算定したのでしょう?

 過少であった金額を算定するには、調査から漏れていた残りの3分の2の事業所の賃金を調査しなければなりません。かなり時間もかかるでしょう。

 かなり以前から、隠密裏に補足調査をしていたのでしょうか?そんな程度で法令どおりに調査できるなら、なぜ最初からそうしなかったのでしょう。

 

なぜこんなに大きな誤差が?

 延べ2,000万人程度で567億円ということは、単純に計算すると、1件当たり2,800円あまりと、かなりの金額です。なぜこんな大きな誤差が生じたのでしょう?

 一般に、対象から無作為に3分の1も抽出すれば、かなり正確な数値を求められると思います。それが、こんなに大きな狂いが生じているとすれば、作為的に抽出されていたということでしょうか?

誰がどんな基準で調査対象を決めていたのでしょうか?

賃金の安そうな事業所を中心に選んで調査対象にしていたということでしょうか?

 なぜそんな作為をする必要があったのでしょうか?

 

 詳細な原因究明が求められます。続報に期待しています。

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