岸田内閣は、令和4年度予算編成の基本方針の中などで、「単年度主義の弊害是正」に繰り返し言及していました。予算単年度主義の弊害については、私たち実務者も感じているところで、ついうっかり同感してしまいそうになりますが、岸田内閣の意図が怪しげだったので、私は用心していました。
「岸田内閣が問題視する「単年度主義」とは?」
2022年度補正予算案を見れば、彼らが「弊害」と感じているのは、やはり予算単年度主義ではなく、財政民主主義であることが明らかです。
この補正予算案、与党に加えて国民民主党も賛成に回り、成立することが確実です。その内容は、物価高騰対策も含まれてはいますが、大半は予備費の補充、積増しとのことです。馬脚を現しました。
彼らが「単年度主義の弊害」と言っているのは、いちいち国会に内容を説明しなければならないことだったというわけです。事前に国会に説明しなくていい予備費を大量に計上することにより、国会に諮らずに自由に(好き勝手に)予算を執行したいという意図であることは明白です。
彼らのいう「単年度主義の弊害是正」とは、説明不要の予備費をたくさん計上することだったようです。
やはり政権が敵視しているのは「予算単年度主義」ではなく、正確に表現すれば「財政民主主義」のようです。予算単年度主義の弊害は多くの人が感じていることであり、その「弊害」といえば耳障りは悪くありません。正直に「財政民主主義の弊害」と言ってしまうと、専制を目指しているようで支持を失いかねません。
誰か知恵者がいるのでしょう。官邸官僚でしょうか?
騙されないよう注意しなければなりません。
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