東日本大震災や福島の原発事故から14年となるのを機に、共同通信社とその加盟社のうち38社とで構成している「日本世論調査会」が、原発に関する全国郵送世論調査を行い、3月8日、結果を公表しました。加盟各紙が紙面やネットで報じています。
3千人の有権者を抽出して郵便で調査票を送り、57.1%から回答を得たとのことです。
16の興味深い質問が並んでいます。
原発をどうすべきか
原発を今後どのようにすべきかとの質問には、「今すぐゼロ」は4%ですが、「段階的に減らし、将来的にはゼロ」が58%と半数を超えています。「段階的に減らすが、新しい原発を作り、一定数を維持する」も30%あります。
深刻な事故の可能性をどう思う?
福島のような深刻な事故が再び起きる可能性についての質問については、「可能性があると思う」人が83%、「可能性はないと思う」人が15%でした。これは当然の結果でしょう。
柏崎刈羽原発を再稼働させることは?
同原発を再稼働させることの賛否の質問には、「賛成」が11%、「どちらかといえば賛成」が33%、「どちらかといえば反対」が39%、「反対」が15%と割れていますが、やはり過半数の人は、危険を冒して再稼働させる必要はないと考えているようです。
その他、事故の際に安全に避難できるかどうかの質問にも、できないと考える人がほとんど、政府が計画している高レベル放射性廃棄物の地下埋設計画についても安全だと思わない人がほとんどです。いずれも、当然の結果でしょう。
国民は、政府の宣伝にもかかわらず、健全な危機意識を維持しているようです。政府や電力会社がいかに「安全性について丁寧に説明していく」などと言っても、絶対に安全であるはずがなく、説明を聞けば聞くほど怪しく感じます。
福島の事故の際、奇跡とも言うべき幸運で東日本の壊滅を免れました。
「福島原発事故の数々の奇跡」 参照願います。
普通の常識のある人間なら、あるか無きかの経済的利益のために国が亡ぶほどの危険を冒すはずがありません。そんな無謀な博打うちのことを「保守」などとは絶対に呼ぶべきではありません。なぜ日本の「保守」政治家には、そんな博打うちがそろっているのか、不思議でたまりません。健全な保守政党が現れてほしいものです。
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