ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 原発処理水 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:原発処理水

 8月24日、福島原発の「処理水」の海洋放出が始まりました。案の定、中国などは強く反発し、日本の水産物の全面禁輸を決めました。それに対する日本政府の対応は、少しお粗末だと思います。

 特にお粗末だと感じたのは、野村農水大臣が25日に閣議後記者会見で語った「大変驚いた。全く想定していなかった」という言葉です。中国がこのくらいのことをやりそうなことは、私ですら予想していましたが・・・。これは、おそらく、政府への批判を少しでも避けるため、中国が想定外の行動をしたことにしてしまいたかったのでしょう。本当に「想定していなかった」とすれば、お粗末すぎます。

 

中国の対応は非科学的なのか

 中国が自国の原発からはるかに有害な汚染水を排出しているとすれば、中国の対応が非科学的であることはもちろんです。岸田首相などが、中国政府に対して強く抗議してみせることは当然です。

 しかし、日本政府はそれらに関してまとまった情報を公表していません。私が特に知りたいのは、トリチウム以外の放射性物質が中国などの原発からどの程度排出されていて、それが福島原発からの処理水と比較してどうなのかというデータです。
 福島の「処理水」からはトリチウム以外の放射性物質はほとんど除去されているといいますが、どの程度残存しているのか?それが中国などで正常運転中の原発からの排水と比較して多いのか少ないのか?そういった情報がなければ、中国政府の対応を非科学的と決めつけるわけにはいきません。
 トリチウムの半減期は12年ほどであり、これが海洋中に蓄積されることなど心配する必要はないと思います。しかし、半減期が約5700年の炭素14や数億年、数十億年の他の放射性物質については、どんなに薄めたとしても海洋中に累積されます。これらについても心配無用というなら根拠を示して説明していただきたいのです。トリチウムにばかり焦点を絞った発表は、世論をミスリードしようとするものなのでしょうか?

仮に中国政府の主張に根拠がないとしても
 仮に中国政府の主張が非科学的で根拠のないものだったとしても、日本が米国と歩調を合わせ、半導体分野などで中国外しに動いている以上、中国とすれば日本を叩く機会をうかがっていたでしょう。今回の海洋放出は、それに口実を与えてしまったわけです。

 中国政府が今のように他国の技術を不法に盗むようなことをし、東シナ海や南シナ海で他国の領土を侵略しようとしている以上、日本は道徳的にも米国に協力すべきです。しかし、その場合、中国が今回のようなことをしてくるリスクを十分計算に入れ、備えなければなりません。
 官民とも、中国と関わることの危険性を認識し、深入りを避けなければなりません。

 政府や東電は、断片的な情報を小出しにするのではなく、国民が理解できるような形でまとまった情報を公表していただきたいものです。


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 岸田内閣や東電は、「夏ごろ」に福島原発の処理水(汚染水?)の海洋放出を開始する方針を表明し続けています。しかし、地元漁業者の理解は全く得られていません。

 政府と東電は2015年、県漁連に「関係者の理解なしにいかなる処分もしない」と文書で約束しており、政府はこれまで何度も「約束は順守する」としています。当時も自民党内閣、安倍政権でした。今の状況で、自民党政権はどうやって約束を順守するつもりなのか、疑念が広がっています。

 私が懸念しているのは、地元のごく一部から同意を取り付け、「関係者の理解を得た」と強弁することです。これまで、政府、東電は、どのようにして理解を得たと判断するか明らかにしないまま、漁業者と議論を重ねてきたようです。地元の意見も完全に一枚岩ということは考えにくいでしょう。大事な点を不明確にしていたのは、最終的に地元の理解のないまま実施を強行する布石だったのかもしれません。

 しかし、それをやったら、自民党の信用はさらに地に落ちるでしょう。

 

 もし、海洋放出が避けられないものだとしたら、なぜあのような約束をしたのでしょう?近年の自民党政権、言葉、約束が軽いことに呆れます。また、専門家によれば、多額の費用さえかければトリチウムを取り除いて放出することも技術的には可能とのことです。

 私や妻が関係していたということになれば、それはもう間違いなく総理大臣も国会議員もやめると明言し、公文書改ざんを引き起こす原因となった方もいます。この方は、この発言も含めて国会でも嘘、虚偽答弁を重ねたことが公式に認定されています。

 岸田政権も、しょっぱなの国葬問題を手始めに、「説明を尽くして理解を得る」と国民に約束しながら、ろくに説明もしないまま強行した政策、施策がたくさんあります。

 いつから日本人の言葉は、こんなに軽くなってしまったのでしょうか?政界特有の現象でしょうか?
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