上野前厚生労働政務官が、外国人労働者の在留資格を巡って法務省に「口利き」したあっせん収賄の疑惑について、報道でも公開された音声データを聞くと、法務省が申請者に結果を通知する前に、前政務官の事務所に結果を連絡していた疑いがあります。
この点について、マスコミや野党もあまり問題にしていないようです。しかし、申請者に結果を通知する前に、口利きをした政治家に連絡していたとすれば、それも問題だと思います。
県職員だった私もかつてはそんなことをしていましたが、地方では2008年ころを最後に、一掃されたと思います。上野前政務官は経済産業省の官僚出身ですが、国は、まだやっていたのでしょうか?
「上野前厚生労働政務官の口利き疑惑はどうなった?」 参照
大分県の教員採用試験の汚職事件
2008年に大分県教育委員会で、教員採用試験に伴う汚職事件が発覚しました。それを契機に、全国の都道府県で同様の事案がないか、調査が行われました。
その結果、採用に手心を加えた事例はほとんど発覚しなかったと記憶していますが、採否について口利きをしてきた議員等に事前に結果を連絡していた事例が各地で発覚しました。教員採用だけでなく、県職員の採用試験などでもです。
多くの職員が処分を受け、それを契機に地方では「事前連絡」も姿を消したと思います。
2008年以前は
私が経験したところでも、市町村分の特別交付税の配分額が、旧自治省から通知される前に、国会議員からおおむねの金額が県に伝えられてきました。
福祉施設整備の国庫補助採択でも、同じようなことがありました。
役所側は普通に審査して許認可や採択を行ったとしても、結果が議員さんを通じて伝えられれば、その議員さんの働きのおかげで許可されたかのような錯覚が生まれます。
今回の事件についても、役所側が事前に前政務官に連絡したのかを明確に解明し、今後、このような昔懐かしい手口の事件が起こらないように是正すべきです。
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