ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 地元同意 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:地元同意

 斎藤経済産業相が3月18日、東京電力柏崎刈羽原発の立地自治体である新潟県、柏崎市、刈羽村の知事らに電話をし、同原発再稼働の地元同意を要請したことが報じられました。

 これには前段があり、15日に経産相が東京電力の社長と面会した際、「国としても前面に立ち、原発の必要性や安全対策などを説明していく。」等と述べ、近いうちに新潟県知事らに要請する考えを伝えていたことも報じられています。その東電社長との約束どおり、早速18日に電話したようです。

 

早くも地元意向無視の姿勢

 能登半島地震で避難体制が絵に描いた餅であったことがあらためて明らかになり、これから安全対策の見直しの議論を始めようとしている中で、3月15日の東電社長との面談の内容が報じられ、地元では反発が広がっていたとのことです。反対派ばかりでなく、自民党県連なども、なぜこのタイミングでこんなことを言い出すのか、怒りを表明していました。そのことは、報道されているので、経産相も当然知っていたはずです。

 それにもかかわらず、経産相は突っ走りました。

 地元の自民党県連の反発など屁とも思わない姿勢を明確にしました。まして県民の反発など無視なのでしょう。新潟県の姿が、沖縄県と重なります。

 

自治法改正に不安

 先に閣議決定された地方自治法改正案では、国の地方自治体に対する一般的な指示権が盛り込まれています。

 自治法改正で国の自治体に対する指示権を一般化」 参照願います。

 今回、経産相は、地元同意を「要請」しましたが、自治法改正後は「指示」できることになるのでしょうか?こんなことは「指示」に馴染むはずがなく、こんなものを除外する規定(政省令ではダメ。法律で)は最低限必要です。

 にほんブログ村 政治ブログ 地方自治へ
にほんブログ村 ご覧いただきありがとうございます。

 
サイト案内(目次)

 20213月、新潟県の柏崎刈羽原子力発電所で、かなりの期間、テロ等に対するセキュリティーが不備であったことが判明しました。再三の不手際で、地元ではあきれ返る声があがっているようです。

 この不手際によって、国の原子力規制委員会では、7号機の再稼働に必要な手続を当面保留することを決め、この4月にも検査合格の運びだったのが、1年程度は遅れる見込みになりました。

 

地元自治体の同意は検証終了後

報道によると、新潟県知事は、原発の再稼働については、避難計画や福島の状況等を巡る県独自の検証の結果を基に判断し、県民に「信を問う」と公約しているとのことです。他の原発でも、地元同意は、他の手続が住んだ後に予定されているところが多いようです。

検証してから判断することは正論ではあるのですが、現実問題としては疑問です。

津波対策も万全に実施し、避難計画も立派に策定した後、地元住民が、やはり嫌だと言ったらどうするのでしょう。膨大な投資、作業が、すべて無駄になります。

逆に言えば、住民の側からすると、外堀をすっかり埋められてから議論を始めるような感じです。

結局、国は、地元自治体が不同意の結論を出すことなど想定しておらず、そんなことは認めないということなのでしょう。

どんなに万全に対策を講じても、絶対に安全ということは不可能です。100%安全と言い切れないなら再稼働は認めないという住民も多いはずです。

 

 本来、住民の意向を確認してから準備に着手するべきでしょう。

 少なくとも、住民投票によって再稼働の是非を問うということをあらかじめ明示して、電気事業者には、住民が最終的に拒否することも覚悟のうえで投資するなら投資しろというべきだと思います。それが、フェアというものです。

 にほんブログ村 ニュースブログ ニュース感想へ
にほんブログ村 ご覧いただきありがとうございます。

 
サイト案内(目次) 

↑このページのトップヘ