ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 地方公務員健康状況等の現況に関する調査 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:地方公務員健康状況等の現況に関する調査

 「地方公務員健康状況等の現況に関する調査」の平成29年度分の結果が公表されている中から、長期病休者の状況を見てみました。この調査で「長期病休者」とは、公務災害又は通勤災害と認定されたものも含め、疾病等により、年次有給休暇、病気休暇、休職等、休み方の種類を問わず、30日以上の療養者等としています。

 調査の対象者、区分等は、前々稿「地方公務員の健康状況(平成29年度)1 死亡率、死因」と同じなので、そちらを参照願います。

 

長期病休者率の推移

 10万人当たりの長期病休者は、平成19年度2,408.8人、平成20年度2,465.7人、平成24年度2,394.9人、平成29年度2,519.5人と、平成20年度以降減少傾向にあったのが平成26年度からは毎年増加を続けています。

 

長期病休者の原因別内訳

 疾病分類別にみると、平成29年度は、「精神及び行動の障害」の構成比が55.9%と半数を超え、次いで「新生物」9.5%、「損傷、中毒及びその他の外因の影響」70%、「妊娠、分娩及び産じょく」6.5%の順になっています。

 「精神及び行動の障害」については、職員10万人当たり1,409.3人となっています。つまり、100人中1.4人もいることになります。この数値は、10年前の平成19年度と比較して約1.4倍、15年前の平成14年度と比較して約2.8倍となっており、増加の一途をたどっているとのことです。

 「新生物」は、10万人当たり239.9人であり、わずかずつ減少を続けています。

 

 幸い私の身近な職場には今はいませんが、メンタルの不調で休む職員が増えているのは、私も実感しています。ゆとりがなくなってきて、悪循環になってきている気がします。

 首長、管理職の覚悟、力量が問われています。

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 「地方公務員健康状況等の現況に関する調査」の平成29年度分の結果が公表されている中から、一般定期健康診断の結果、「所見なし」又は「異常なし」と判定された以外の者の割合(有所見率)を見てみました。

 調査の対象者、区分等は、前稿「地方公務員の健康状況(平成29年度)1 死亡率、死因」と同じなので、そちらを参照願います。

 

総合的な有所見率

 一般定期健康診断の法定検査項目のいずれかに所見(正常範囲からの逸脱)があった人の割合は、平成19年度は68.2%、平成24年度は72.3%、平成29年度は75.7%でした。年々増加しています。

 団体区分別にみると、市(A)が78.7%とやや高く、町村が72.8%とやや低いほか、都道府県・指定都市、特別区、市(B)は74%から75%台です。

 

検査項目別の有所見率

 検査項目別の数値は、なぜか全体では公表されておらず、団体区分別の数値しか公表されていません。

 最も有所見率が高いのは、血中脂質で、最高が都道府県・指定都市の43.93%から最低は町村の40.28%まで、いずれも40%台です。

 次に高いのが肝機能です。特別区が15.40%と目立って低いほか、他は市(A)24.65%、市(B)24.64%、都道府県・指定都市24.61%、町村23.95%と横一線です。

 次に高いのは血糖です。最高が特別区の25.79%、最低は町村の17.14です。あとは都道府県・指定都市22.44%、市(B)21.31%、市(A)20.52%の順です。

次いで、血圧、心電図、血圧などで、有所見率が高くなっています。

 

血糖と血中脂質で、いずれも町村の有所見率が低いのは、農山村地域で農業などを兼業している職員が多い(農作業をし、野菜をたくさん食べる。)ことが影響していそうな気がします。

肝機能は、特別区の職員には酒飲みが少ないのでしょうか?

 

 私自身もずっと有所見です。こんな数値を眺めながら、原因の推測、憶測を楽しませていただきました。

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 ある財団法人が総務省の協力を得て実施している「地方公務員健康状況等の現況に関する調査」の平成29年度分の結果が公表されています。その中から、私が興味を持った数値だけ紹介したいと思います。

 この調査の対象は、次の5つの区分の342団体です。警察職員、消防職員及び教員は対象外で、それらを除く一般職員の約6割が対象になっています。全数調査ではありませんが、傾向はつかめると思います。

〇 都道府県(47)+指定都市(20)=67(全団体)

〇 特別区=23(全団体)

〇 市(A):県庁所在市(31)+人口30万人以上の市(33)=64(全団体)

〇 市(B):人口510万人の市=94団体

〇 町村:人口12万人の町村=94団体

市(B)及び町村については、毎年任意に都道府県ごとに2団体抽出

 

死亡率の推移

 平成29年度の10万人当たりの死亡率は、77.1でした。

 10年前の平成19年度は119.8人、5年前の平成24年度は95.5人だったので、かなり少なくなってきています。喜ぶべきことでしょう。

 

死因別の割合

 死因別の割合では、病死が76.7%、災害死が23.3です。

 病死の内訳では、悪性新生物43.4、心疾患13.3%、脳血管疾患7.0%、その他13.0%です。

 災害死の内訳では、自殺が17.9%と大半を占めています。

 厚生労働省の日本の全人口を対象とした人口動態統計では、悪性新生物(27.8%)、心疾患(15.2%)、脳血管疾患(8.2%)、老衰(7.6%)、肺炎・誤嚥性肺炎(9.9%)、不慮の事故(自殺を含む。4.5%)、その他(26.8%)です。

 地方公務員の方は現役世代だけが対象であるため、悪性新生物と自殺の多さが目につきます。

 

死因別の推移(10万人当たり)

 悪性新生物が、平成19年度が56.0、平成24年度が39.7、平成29年度が33.5人と、年々減少を続けています。

 心疾患、脳血管疾患、自殺なども、年度により増えることもありますが、減少傾向にあり、死亡率の低下に貢献しています。

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