イギリス人は、ユーモア、ジョークが大好きだと言われています。そんな英国のジョンソン首相が3月23日に行った外出禁止を命ずる演説は、日ごろのジョーク好きを感じさせず、真剣そのもので、それだけに国民にストレートに危機感が伝わるものでした。我が国の首相の演出過剰の情けない会見とは、比べ物になりません。
そのニュースを見て、昔読んだ本を思い増しました。フィクションですが、危機に臨んだ英国人のユーモアの一例です。
「毒ガス帯」(コナン・ドイル)
ドイルと言えばシャーロックホームズのシリーズが有名ですが、「失われた世界」などの優れたSFも書いており、本書「The
Poison Belt」もその一つです。日本語訳では、「地球最後の日」という題名の方が有名かもしれません。
地球が宇宙空間の毒素帯に突入し、人類が滅びようとしている場面です。手もとに本がなく、一字一句憶えているわけではないのですが、次のようなやり取りがあります。
ロクストン卿「我々にはみんな何かやり残した仕事がある。マローン君、君のはどんなものだい?」
マローン(主人公)「書きかけの詩集があります。」
ロクストン卿「そうすると、とにかく世間はそれを読まされずに済んだわけだ。どんな災厄にも、探せば何かしら埋め合わせはあるものだな。」
コロナ騒ぎの埋め合わせ
今回の新型コロナウイルスの感染拡大、大変な災厄ですが、埋め合わせはいくつもありそうです。
AIやロボットの活用の進展、在宅ワークやリモートワークの普及、愚か者や自制心のない者のあぶり出し、政治家や指導者の優劣の可視化・・・。
日本人がどこまで規律のある行動ができるか、真価も問われています。
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