宮内庁長官が定例記者会見の場で、天皇陛下が新型コロナウイルスの感染状況を「大変心配されている」とし、陛下が名誉総裁を務められている東京オリンピック・パラリンピックについて「国民の間に不安の声がある中で、開催が感染拡大につながらないか懸念されていると拝察している」と述べました。この発言や、この発言に対する政権幹部の反応が議論になっています。
陛下が心配されるのは当然
全国の感染者数では感染が収まりつつあるようにもみえますが、6月26日の時点で東京都で何日も連続して前の週を100人以上上回るなど、大都市などではリバウンドの兆候が明確になっています。また、早々に来日したウガンダの選手団で二人も陽性者が確認されてしまいました。
この状況では、開催が感染拡大につながらないか不安になるのは誰しも当然であり、常に国民に寄り添っておられる天皇陛下が懸念されるのも当然です。
また、宮内庁長官が勝手に陛下のお気持ちを想像して発言したとは考えにくく、あれが陛下のお気持ちなのでしょう。政治介入に当たらないように注意した上での発言のようです。
無視する態度は不遜で焦りの表れ
宮内庁長官の発言について、天皇が政治的な行為をすることを禁じている憲法に違反するという意見もあります。しかし、それを指摘するなら、賛否が分かれ、国民の過半数が開催に消極的なオリ・パラについて天皇陛下を名誉総裁に留め続けていたこと自体、天皇の政治利用に当たるというべきでしょう。
菅総理、加藤官房長官などは、あの発言を「宮内庁長官本人の見解」とし、憲法違反を問わない代わりに無視する構えです。その姿勢に、政権の焦りを感じます。
「陛下にご心配をおかけして申し訳ない。対策に万全を期す。」あたりが大人の対応というものだったでしょう。それをせずに、無視するような不遜な反応を示したのは、大人の対応をするゆとりがなくなっているのでしょう。無理もありません。
陛下の懸念が現実のものとならないよう祈念しています。
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