どん底まで落ちていた自民党の支持率が、菅首相の退陣表明で持ち直しました。さらに、安倍前首相、菅首相よりはマシに見える4候補による総裁選で、誠実そうな岸田氏が新総裁に就任し、それによって野党が圧倒的に優勢だった総選挙も、自民党が善戦する状況になってきたと思っていました。しかし、明らかになった党人事、閣僚人事が露骨に安倍前首相、麻生氏らに気を使いすぎているものであったため、国民の期待が急速にしぼみつつあるような気がします。
「岸田さんの顔をした安倍政権」などと揶揄する声もあります。
寛容な政治?
総裁選後、岸田氏が高らかに「ノーサイド」を宣言したにもかかわらず、河野陣営に対する冷遇は露骨で、かつて安倍政権が石破氏を徹底的に排除していてことを彷彿とさせます。
極めつけは、甘利氏の幹事長就任です。彼は、あっせん収賄っぽい金銭授受疑惑で、何も説明しないまま大臣を辞任した人物です。疑いは全く晴れていません。彼は有能な人物かもしれませんが、国民から疑惑を持たれている人物を要職に就けてはいけません。
岸田氏の言う「寛容な政治」は、身内にばかり寛容なようです。野党は、手ぐすねを引いて待ち構えている状況です。
新政権の最大の課題
菅政権が短命に終わった原因は、いきなり学術会議問題を惹き起こすような政治センスのなさ、説明力のなさ等に加え、安倍政権の疑惑に蓋をし続けて政治不信を払しょくしなかったことにもあります。
菅政権の轍を踏まないためには、これらの疑惑解明に手を付ける必要があるでしょう。
結局、新政権の最大の課題は、安倍氏らの影響力を排除することです。何も自分で手を下す必要はなく、検察が真面目に仕事をするよう促せばいいだけです。
財務省も、大臣が代われば、ここ数年の膿を出すチャンスです。
楽観的過ぎるかもしれませんが、私はまだ、新政権に少しは期待しています。
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