ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 山上容疑者 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:山上容疑者

 2022年(令和4年)7月8日に奈良市で発生した安倍元総理の暗殺事件、発生から2年半も経つのに、起訴されただけで裁判が始まっていません。刑事事件でこんなに裁判が遅れるのは、異例でしょう。2023年4月に発生した、岸田前総理に向かって爆発物を投げた殺人未遂事件では、懲役10年の一審判決を受けた木村隆二被告が、2025年3月4日に控訴までしています。

 やはり、安倍事件の遅れが不可解です。あの山上容疑者が犯人であることは疑問の余地がなく、動機も明確です。彼は、旧統一教会に恨みを抱いており、安倍元総理が旧統一教会の広告塔のような存在だったから狙ったという動機には納得できます。

 事件当時の容疑者の精神状態にも問題はなく、山上容疑者本人は責任能力の点で争うつもりもないでしょう。

 なんでこんなに遅れるのか、検察が刑罰を無理矢理重くしようとして材料を探しているのではないかと、つい邪推してしまいます。もう起訴はさえているので、それはないのでしょうが・・・。

 恨みによる普通の殺人で、彼は初犯です。彼の動機には同情すべき点が多く、情状酌量の余地もあります。殺人は許されませんが、安倍氏を狙ったことは、筋違いとは言えません社会に与えた影響が大きいことは間違いありませんが、悪い影響ばかりではありません。この事件をきっかけに旧統一教会問題への関心が広がったという、社会にとって極めて良い影響もありました。彼が事件を起こしたおかげで結果的に数われた教団の被害者も多いでしょう。

 また、彼は、再犯のおそれは、通常の犯人より少なそうです。

 普通に判断すれば、執行猶予がついてもおかしくありません。それを、無理に厳罰に持っていきたい人たちがいる?

 いずれにしても、こんなに裁判を遅らせるのは、人権問題です。

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 今年(2022年)7月に奈良市で安倍元総理を銃撃して殺害した山上容疑者について、精神鑑定を行う「鑑定留置」の期間を検察の請求で来年2月まで延長する決定を裁判所がしましたが、二転三転したようです。

 当初は11月29日までの予定だった鑑定留置を、検察庁が「捜査上の必要」から2か月余り延長する請求をし、裁判所はこれを認めて、来年2月6日まで延長を決定しました。しかし、この決定について、弁護団が「長すぎる」として取り消しを求めて準抗告をし、これを受けて裁判所は、鑑定留置の期間を1月10日までに短縮する決定をしたとのことです。

 

「捜査上の必要」が気になる

 そもそも、報道で伝えられる山上容疑者の言動からは、精神の喪失、耗弱などの異常は感じられず、刑事責任能力に疑問があるとは思えません。また、殺害の方法や動機も隠している様子はうかがえません。検察が留置を引き延ばし、起訴を先延ばししている理由が理解できません。少しでも罪を重くする理由を探しているように見えてしまいます。

 

死刑はありえない

 一部で死刑になるかどうか注目する人もいるようですが、私は、死刑はありえないと思います。

 殺人でも、殺害された被害者が一人だけの場合は死刑にはならないことは、ほぼ判例で確立していると思います。しかも、営利目的やわいせつ目的などではなく、恨みによるものです。安倍氏も旧統一教会の広告塔の役割を担っていたことはたしかで、恨まれる理由が皆無だったとは言い難い部分があります。

 社会に与えた影響についても、自民党などでは「民主主義に対する挑戦」などとアホなことを言う人もいますが、そんな大それたものではなく、単なる恨みで、同情すべき事情も大きいものです。また、社会への影響を言うなら、マイナスばかりでなく、プラスの影響もかなりのものがあります。この事件をきっかけに、旧統一教会の悪行があらためて注目され、被害を受けた元信者、二世信者の救済につながり、新たな被害も抑えられるはずです。

 これまでの裁判例とのバランスを考えれば、無期懲役でも重すぎ、有期刑が相当でしょう。

 犯人は相応の罰を受けなければなりませんが、死刑を求刑すれば検察の自殺行為であり、死刑判決などすれば日本の司法の自殺行為だと思います。政府の圧力に抗してロシア皇太子を襲った犯人を死刑にせず、三権分立を確立した明治時代の大津事件を思い出すべきでしょう。

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