ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 年金 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:年金

 厚生年金保険法国民年金法の規定により、政府は、少なくとも5年ごとに、国民年金及び厚生年金の財政の現況及び見通しの作成、いわゆる財政検証を実施して、公表しなければならないことになっています。

 この財政検証は、平成16年、21年、26年に行われてきており、今年も行われるはずです。前回、平成26年の検証は、63日に公表されました。今回もそのようなスケジュールで進んできていたので、6月中に公表されるという見込みでした。

意図的に遅延?
 厚生労働大臣の話では、「制度改正の議論に資する財政検証をしっかり行う事が重要だと考えている。オプション試算の内容を充実させ、丁寧に作業を行うよう指示している。」とのことです。
 ネットニュースなどによると、与党関係者の中には、公表時期は「参議院選挙のあとになるだろう」と本音を漏らす人もいるようです。
 このように引き延ばされると、「よほど国民にショックを与えるような試算なのかな?」と不安になってきます。

きちんと議論を!
 政府は、ちゃんと検証結果を選挙前に国民に提示し、年金をどうするかを議論すべきでしょう。
 国民はバカではないと思います。今回の「2千万円の不足」の問題でも、麻生大臣の報告書受取拒否についてはあきれ果てていましたが、報告書の内容自体については、ゆとりのある生活をしようと思えば年金では不足することは当たり前と受け止める意見が多かったように感じました。むしろ、野党側が「年金詐欺だ!」などとはしゃぐことに対して、多くの国民が批判的でした。

 アメリカとの貿易交渉も、決着は参院選挙後にするという密約をトランプ大統領がバラしてしまいました。
 「トランプとの密約をばらされた安倍首相!」 

 このような国民を馬鹿にした政治手法はやめて、きちんと説明し、議論していただきたいものです。

【参考】国民年金法

(財政の現況及び見通しの作成)

第4条の3 政府は、少なくとも5年ごとに、保険料及び国庫負担の額並びにこの法律による給付に要する費用の額その他の国民年金事業の財政に係る収支についてその現況及び財政均衡期間における見通し(以下「財政の現況及び見通し」という。)を作成しなければならない。

2 前項の財政均衡期間(第16条の2第1項において「財政均衡期間」という。)は、財政の現況及び見通しが作成される年以降おおむね百年間とする。

3 政府は、第1項の規定により財政の現況及び見通しを作成したときは、遅滞なく、これを公表しなければならない。

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 麻生財務相611日、金融審議会の市場ワーキンググループが公表した「老後の資金が2,000万円不足する」という報告書を受け取らないという意向を示しました。また、それに先立ち、自民党の二階幹事長も、金融庁に対し、報告書の撤回を要求したとのことです。あきれた対応だと思います。

 

自分たちに都合の悪い報告は受け入れない

 あのような審議会は、政府の外部の専門家に特定の問題について検討を依頼し、報告してもらうものです。その報告が自分たちの意向に合わないからといって受け取りを拒むなど、礼儀知らず、非常識にもほどがあります。

こんなことをしていたら、自らに誇りを持つ専門家は誰も委員になってくれなくなります。委員になってくれるのは、スポンサーの言いなりになってくれるような人ばかりになるでしょう。それでは、外部の専門家を集める意味がありません。

 

正論で押すべきだった

 あの報告書は、たしかに誤解を招く部分はあります。もっと丁寧に説明すべきだと思います。しかし、変なこと、間違ったことは書いてないと思います。

 『「老後資金2千万」は金融庁の単なる勇み足』 参照

 

 無職の高齢世帯の収入支出を平均すれば、支出のほうが上回ることは当然です。我々は引退後に使うために若いころに節約して、多少の資産を蓄えているのです。年金は、何とか生活できるレベルは保障しなければなりませんが、生活のゆとり、老後の楽しみの部分は自分で蓄えておくのが原則ではないでしょうか?

 そんなレベルまで現役世代に負担させようとすべきではありません。

 

 年金だけでゆとりある生活を楽しむことができるような説明をしてきたのだとすれば、そのことが問題なのです。政府、与党は、現実を踏まえた正論で国民に説明すべきです。

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