ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 徴用工 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:徴用工

 韓国の大法院元徴用工の賠償請求訴訟で三菱重工など日本企業に対し2018年に行った賠償を命ずる判決の後始末が難航しています。原告側による日本企業の財産の差し押さえ申請が認められ資産の売却命令を不服とする日本企業の再抗告が審理中で、今年9月前後には棄却により資産現金化の決定がなされる可能性があるようです。

 そんなことになれば日本政府が猛反発して報復措置が必至で、日韓関係は壊滅的な打撃を受けることになります。日本では「韓国疲れ」、韓国に対してうんざりする空気が多く、国交断絶を歓迎する雰囲気すらありますが、米国の手前もあり、放置もできないでしょう。

 

韓国側は日本の妥協を切望しているが・・・

 韓国政府は解決策を検討していますが、これはそもそも解決済みの問題を蒸し返した側が収めるべき問題であり、日本側が妥協できる余地は極めて小さいものです。

 日本側に金銭の支出を伴わず、「心からの謝罪」をあらためて行うなどということも困難でしょう。過去に何度も謝罪を繰り返し、その挙句に蒸し返されてきたのですから・・・。
 当初は、徴用工はほとんどの場合、朝鮮半島での相場よりもずっと高額な賃金を受け取っており、さらに、そのそも勝手に出稼ぎに来ていたのを後から徴用の形にしたケースが多いなどの事実に蓋をしたまま謝罪し、和解していました。何度も蒸し返されるうちに、それらの事実が広く知られるようになりました。

 日本側が金銭の支出をせず、謝罪のやり直しなどもせずに、韓国側がなんとか面子を保てる解決策があればいいのですが、困難でしょう。

 

 日韓関係は、行きつくところまで行かなければならないのでしょうか?

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 日本と韓国の企業による自発的な拠出金で財源を確保し、「強制徴用被害者?」に慰謝料を支払うなどという馬鹿げた案を韓国政府が日本側に提案し、日本政府が拒否したようです。

 結局日本企業に金を出させるというもので、日本側が受け容れるはずがなく、何の解決策にもなっていません。韓国企業に金を出させる理屈も理解できません。単に、「日本との仲がこれ以上こじれれば企業が困るでしょう。」という脅しのように見えます。

 

 韓国政府としてやるべきことは、元徴用工と称する原告一人一人について、自ら出稼ぎに来ていて事後的に「徴用」という形式を取ったのではなく強制的に徴用されたこと、及び、正当な賃金が支払われなかったことの2点について本人に証明させ、証明できた人にだけ、韓国政府の負担で賠償することです。

 日韓請求権協定の締結直後に韓国政府が行うべきだったことを、遅ればせながら今から実行するのが本筋でしょう。

 それをせずに、日本に再度の支払いを求めるとすれば、あの請求権協定は韓国が日本をだまして金を出させたこと、つまり国家ぐるみで詐欺を働いたことになります。「詐欺国家」の汚名を避けるには、日本を巻き込まずに韓国の国内だけで解決しなければなりません。

 

 あんな馬鹿げた案を示してきて、日本が応ずるはずがないことは、外交官、政治家ならずとも、まともな常識を持つ人間なら分かっていたはずです。それにもかかわらず、あのような案を出してきたのは、「韓国政府としては解決に向けて努力しているが日本が拒否した。」という形だけ作りたかったのでしょう。単なるアリバイ作りです。

 ただ、このアリバイ作りは、あまりにも見え透いていたため失敗し、韓国内ですら批判されているようです。ただし、これに油断せず、国際社会に韓国側の不誠実な態度をアピールすることも怠ってはなりません。

 この状態では、安倍総理はG20の際にも首脳会談などに絶対に応ずるべきではなく、応じた場合、年金の2千万円不足問題で下落している支持率がさらに下がるでしょう。立ち話なども避けたほうがいいでしょう。無礼だと言われることも避けたほうがいいので、硬い表情、無表情のままの会釈程度が最適です。安倍政権としては、首脳会談に応じた挙句、韓国側からろくな提案がされなかった場合のリスクが大きく、到底応じられないでしょう。

 韓国は、日本の多くの国民をさらに怒らせてしまいました。

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 1030日、韓国の最高裁判所で、危惧されていたとおり、日本企業に戦時徴用についての賠償を命ずる判決が出ました。

 一番困っているのは、韓国の外交当局などで一応の常識を持った人たちだろうと思います。安倍総理も、「毅然と対応」を明言していますが、どんな対応を見せてくれるのか楽しみです。これまでのように、単に「強い遺憾の意」を表したり、通貨スワップの締結に応じないなどくらいでは、国民の納得が得られないでしょう。少なくとも、日本企業など日本側に損害が及ばないような措置が必要です。

 

そもそも日韓請求権協定では

 日韓請求権協定では日本が韓国に有償・無償合わせて5億ドルの経済支援を与える見返りに「両締結国及びその国民の間の請求権に関する問題が・・・完全かつ最終的に解決されたこととなることを確認する」と明記しています。それでも日本側は不安だったようで、さらに「締結国及びその国民の・・・すべての請求権であって、同日(協定に署名した日)以前に生じた事由に基づくものに関しては、いかなる主張もできないものとする。」と念を押しています。

 どう解釈しても、徴用についての個人賠償の請求など、日本側にはできない条文です。

 また、完全に対等な当事者の交渉であり、日本が押し付けたものでないことは明らかです。

 

交渉過程でも

 国交正常化交渉は、日本の敗戦間もない昭和26年に始まっていますが、当初、韓国政府が補償を請求してきた項目には、「被徴用韓人未収金」「戦争による被徴用者の被害に対する補償」が入っています。日本側は被徴用者に対する個人賠償をしようとしたのに対し、韓国が経済支援の方を希望し、最終的にあの協定で決着しています。

 そのような経過からも、韓国最高裁の理屈は理解できないものです。

 

韓国政府も

 韓国政府も、今の文在寅政権は分かりませんが、過去には、日本に対する請求はこの協定によって既にできないことを明言していました。文在寅の師匠の盧武鉉政権もそうでした。この件については、交渉の両当事者が一致しているのです。

 完全に韓国の国内問題です。

 

対応策は?

 韓国政府の問題ならともかく、司法の問題なので、日本政府としても今すぐに強硬な対応は採れないでしょう。せいぜい国際司法裁判所に提訴するくらいでしょうか?

 私は国際法、訴訟法には詳しくないのですが、日本の裁判所での請求権を認めなかった判決との関係はどうなるのか、また、もっと早く、日本企業側から「請求権不存在確認訴訟」を日本の裁判所に提訴する手法は採れなかったのかなという疑問を持っています。今度、知り合いの弁護士にあう機会に聞いてみようと思います。

 

 安倍政権には、韓国側が二度とこのような愚挙を起こそうという気になれないような、強力な対応を期待しています。

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