2024年は日本の衰退が目に見える形で示された年でした。GDPが日本より人口の少ないドイツに抜かれてしまったことを皮切りに、年末には、国民一人当たりのGDPまで経済協力開発機構(OECD)加盟38カ国中22位となり、21位の韓国に抜かれたことが明らかになりました。この数値は、G7で最下位とのことです。
昨今の異常な円安の影響もあるのでしょうが、その円安もアベノミクスの後遺症で、政治の失敗です。安倍政治、自民党政治を始め、失われた30年の日本の政治のお粗末さが際立ちます。こんな政治家を選び続け、日本を情けない姿にしてしまった世代の一人として、若い世代に対して申し訳ない気持ちがします。
第三次ベビーブームを起こせなかった政治の失敗
私は昭和62年度から3年間、県の教育委員会に在職しました。当時、昭和64年(平成元年)ころから高校入学者が急増し、それが数年続いて、その後急減することが確実に予想されていて、様々な対策が行われていました。高校生の急増急減問題です。団塊ジュニアとか第二次ベビーブーム世代と呼ばれる人たちが高校に入学する年齢になったためです。各高校では、グラウンドの片隅に軽量鉄骨のプレハブ校舎を建設するなどして、定員を増やしました。
順調にいけば、その10年後くらいには、第三次ベビーブームが発生していたはずです。しかし、その絶好の(最後の)チャンスを逃してしまい、日本は衰退の一途をたどっています。バブル崩壊による不況の影響もあったのでしょうが、政治が危機感をもって対応していれば、まだ何とかなったはずだと思います。政治は、あの世代が家庭を持って安心して子育てできる環境を提供しませんでした。
今も、政治は、目先の選挙ばかり気にして、少子化対策や抜本的な経済対策を講じていません。勝ち組ではない若者も安心して家庭を持つには、最低賃金を大幅に引き上げなければなりません。最低賃金を大幅に引き上げ、それに対応できない事業者は市場から去っていただくべきなのに、それすらできないようです。
これ以上の衰退を防ぐため、まともな政治を待望しています。
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