仕事の用事で古巣の県庁に出向くことが多く、しばしば昔なじみの後輩と顔を合わせます。先日も親しくしていた後輩とばったり会ったら、「私もあと2か月で卒業です。」と言っていました。定年後の再就職先はまだ決まっていないとのことでしたが、ホッとしている様子でした。
私も、無事に県庁を定年退職したときは、ホッとしました。
定年前の不安
50歳少し手前のころ、県の教育委員会で職員の懲戒処分に関する仕事をしていました。そのころ、福岡で飲酒運転による悲惨な死亡交通事故があり、全国の自治体で飲酒運転の厳罰化が始まりました。
各自治体が懲戒処分の基準を厳しくし、飲酒した翌朝のわずかの酒気帯びでも懲戒免職になる例が全国で頻発しました。その後、それらの処分が裁判所で取り消される例が相次いだため、現在は緩和した自治体が多いようです。
その後、自転車の飲酒運転も取り締まりが始まりました。
飲酒運転などするつもりはありませんでしたが、心配性の私は、二日酔いで検挙される可能性はゼロとは言えないと思いました。また、飲酒運転でなくでも、不注意で死亡交通事故を起こし、禁固以上の刑になれば、執行猶予がついても公務員の場合は失職してしまいます。
退職金を受け取るまでは、自分の老後に安心できない気がして、定年を待ち遠しく思ったものです。
管理職は特に危険
定年間近の人は、管理職であることも多いでしょう。
ほとんどの自治体では、管理職については懲戒処分を加重します。酒気帯び運転で、一般職員ならば停職6月ほどの基準でも、管理職の場合は1ランク加重して免職もあり得ます。
また、管理職でありながら懲戒処分を受けると、一般職員以上にかっこ悪く、職場に居づらくなることは当然です。
私も、仕事自体にはやりがいを感じていましたが、一生を台無しにする危険から逃れたいため、早く定年退職を迎えたいと考えていました。
退職を間近に控えた後輩と会い、そんな気分を思い出しました。
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