ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 扶養 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:扶養

 人事院が国家公務員の給与改定で、配偶者手当を廃止する方向で調整していることが7月24日に報じられました。今年8月の勧告に反映させることを目指しているとのことです。

 共働き世帯増加や民間の状況を踏まえたとのことで、削減分で子ども手当の増額も検討するとのことです。民間大手では独身者や共働き世帯との公平の観点から、かなり前から配偶者手当を廃止する傾向にありました。

 基本的に大賛成です。公平の観点からは、配偶者手当を廃止し、その財源は基本給に回すべきなのでしょうが、少子化対策が日本の最大の課題の今、子供に対する手当の増額が妥当でしょう。国家公務員でこのような改革が行われれば、同時か、遅くとも1年遅れで地方公務員もそうなるはずです。

 さらに、まだ配偶者に係る扶養手当が残っている民間会社にも影響を与えるのは必至です。

 一方、これもかねてから不公平を指摘されている配偶者に係る社会保険の「扶養」については、なかなか改革が進みません。共働きにするか専業主婦にするかは各家庭が自由に選択すべき問題で、専業主婦を経済的に優遇して奨励すべきものではありません。社会保険の「扶養」の制度は、主婦の保険料を夫が負担しているのなら別に問題はないのですが、被保険者全体、すなわち社会全体で負担する仕組みになっており、いわば主婦がタダ乗りする制度になっています。この不公平さは、共働き世帯、単身者にとって容認できるものではありません。
 こちらの是正も急がなければなりません。

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 パートで働く主婦等が被扶養者として社会保険料の負担を避けるために働く時間を抑える「年収の壁」問題、政府がまとめた「対策パッケージ」の内容は場当たり的で問題の解決にはならないお粗末なものでした。

 主な内容は、一つは、従業員100人以下の企業では、保険料負担の目安となる年収130万円を超えても、人手不足などによる一時的なものであることを事業主が証明すれば連続2年まで扶養が維持されることです。もう一つは、従業員101人以上の企業では、年収106万円を境に従業員の保険料負担が発生しますが、これを肩代わりする手当を企業が払った場合に、従業員一人当たり最大50万円の補助金を支給する制度のようです。

 

不公平を拡大

 そもそも被用者保険の「扶養」の制度自体不公平な制度です。被扶養配偶者分の保険を扶養者が負担するのならいいのですが、加入者全体で負担しているのです。単身者、共働き世帯などにとっては、極めて不公平な制度です。国民健康保険などにはこんな制度はなく、被用者保険だけの制度であることも不公平です。

 それをさらに税金をつぎ込んで補助金を支給する・・・!バカも休み休みにしていただきたいものです。

 

生産年齢の配偶者の扶養など廃止すべき

 子育てを社会全体で支える、または高齢者や障がい者を社会全体で支えるという趣旨なら、「扶養」制度はあってもいいでしょう。しかし、健常な配偶者を対象にするのは不公平です。

 共働きが多数派となった今、子育て環境を整備して「扶養」など原則廃止すべきです。少子化問題に悪影響はないでしょう。
 扶養の原則廃止により、労働力不足の問題、年金財源の問題にも好影響があるはずです。今の政権に抜本的な解決策を断行する使命感と勇気のある政治家がいないことだけが問題なのだと思います。こんな調子では、少子化問題への対策も期待できそうもありません。日本は、衰退への道をまっしぐらです。

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 パート労働者の年収が一定額に達すると社会保険料の負担が生じて手取りが減る等のため、特に年末に主婦が就労調整をして企業が労働力不足に陥る「年収の壁」といわれる問題があります。6月30日、そのことを巡る政府の対策パッケージの原案が一部で報じられました。

 その内容は、年末の繁忙期を念頭に年収130万円を超えても一時的な収入増であれば保険料負担のない扶養にとどまる場合があると明示することが一つ、もう一つは年収106万円を超えて社会保険料が発生しても手取りが減らないよう労働時間を延ばした企業には1人当たり最大50万円を助成することのようです。3年程度の時限措置で、財源は雇用保険料を予定しています。

 政府は、この対策がその場しのぎのものであることを自覚しており、今後、壁を意識せず希望の時間だけ働ける抜本改革にも着手することになっているようです。

 

「扶養」は不公平な制度

 社会保険の「扶養」制度は、不公平で容認できない制度です。子供や高齢者、障がい者を扶養しているなら、社会全体または被保険者全体で負担することも理解できますが、生産年齢の主婦や主夫が負担すべき保険料を他の被保険者に負担させるのは、理解できません

 「扶養」などという制度は国民健康保険や後期高齢者医療保険にはなく、協会けんぽなどの被用者保険に特有の制度です。国保などでやっていることを被用者保険でやれないはずはありません。

 「年収の壁」問題は、社会保険の「扶養」の原則廃止や、所得税・住民税の配偶者控除の廃止で解決すべき問題です。

 低賃金になってしまった日本では一人分の収入では子育てに不安がある若者が多いでしょう。でも2人分なら不安はかなり減るでしょう。北欧諸国のような、共働きが当たり前の社会、共働きでも育児に困らない社会を早急に実現することが、少子化、労働力不足による日本の衰退を食い止めるための第一歩だと思います。
 場当たり的な施策でつなぐだけでなく、抜本的な対策が急がれます。

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