2021年に入り、厚労省の号令の下、各自治体で新型コロナワクチンの接種のための準備が手探りで進んでいるようです。市町村が地元の医師会に接種の対応を依頼して拒否されたなどという話も聞こえてきます。たしかに、域内に総合病院のないところなどは、特に対応に苦労するでしょう。
ファイザーのワクチンの特性からくる制約
ファイザー社のワクチンは、マイナス70度以下で保存しなければならず、解凍したものは5日以内に使い切らなければなりません。残れば廃棄されます。
冷凍での配送は約1000回分が基本単位で、小分けはできないようです。この単位で「基本型接種施設」(人口10万人に一か所を目安。大きな病院等)に冷凍のまま配送し、ここで解凍して小分けにし、冷蔵しながら連携型接種施設(概ね100名以上の医療従事者等への接種を予定する病院等)やサテライト型接種施設(住民への接種や高齢者施設入所者への接種を行う施設)に配送する計画です。あまり小分けにすると無駄が生じやすいので、小規模な接種施設をあまり増やす考えはないようです。
冷凍保管する設備(マイナス75度のディープフリーザー)は、約1万台を国が調達し、2月に1500台、3月に3300台、4月から6月に6700台を自治体に割り当てられます。住民への接種開始後、ディープフリーザーの設置が完了するまで、当面の対応として医療機関等でドライアイスで保管することも想定されています。
まず接種会場をどうするか?
まず、真っ先に接種することになる医療従事者については、各地域で中心になっている病院で接種するところが多いと思います。地域の開業医やその従事者も、その会場で接種を受けつつ、一般住民等に接種する際のノウハウも学べるでしょう。
各会場には、アナフィラキシーに対応する治療薬等も配備される予定で、接種後30分程度は様子を見るためにその施設内にとどまる方がいいようです。でも、初期のうち(医療従事者への接種等)は、アナフィラキシーショックが生じた場合に対応できるスタッフがそろっている病院で接種するのが望ましいのでしょう。
接種会場は、密を避ける必要があります。
ワクチンを無駄にしない工夫を
ワクチンを無駄にしないため、国、都道府県では、接種会場をあまり増やして小規模にしない計画です。しかし、それでも、各会場で少しずつ余ってしまうことは避けられないでしょう。
先行している国では、余ったワクチンの接種を受けるために若者が会場で列を作っているところもあるようです。我が国も、余ったものについては予定外の人に対しても接種できるよう、柔軟に対応するためのルール作りをすべきだと思います。
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