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無かったはずの自衛隊の海外活動時の日報が次々に発見され、文民統制が機能していないなどの議論が行われています。文民統制の問題はたしかに大きな問題で、十分に議論されるべきでしょう。
しかし、この問題のそもそもの発端は、スーダンやイラクなどへの自衛隊の派遣が、PKO5原則に違反していないかという問題だったはずです。ここ数日のマスコミ報道などを見ていると、そのことが忘れ去られているようで、もっぱら文民統制に外れたとして自衛隊を批判する議論が多いようです。
この5原則は、憲法違反ではないと言い訳できるギリギリの線を引いたもので、これを逸脱することは憲法に明確に違反することであり、大きな問題です。
政権幹部の非難には違和感
政府与党の幹部までもが自衛隊に対する非難をしています。
私は、当時の政権幹部が自衛隊を批判することには、違和感を覚えます。そもそも、PKO5原則に反して、停戦合意が不完全で戦闘が継続している地域に無理やり自衛隊の派遣を決めたのは、安倍政権です。日報を公表してしまえば、戦闘が継続したこと、5原則に違反していたことが明確になってしまうから、政権からの指示か、政権への忖度で、日報は無いことにせざるを得なかったのでしょう。
その経緯を無視して、稲田前防衛相などが居丈高に自衛隊を非難するのを聞いていると、自衛隊が気の毒になります。自衛隊の皆さまは、きっと「原因を作ったのはあなた方だろう!」と言いたいと思います。
文民統制が機能していない?
形の上では、「日報があれば出しなさい。」という大臣の命令を自衛隊が従わなかったわけですから、文民統制から外れています。
しかし、実質的に見れば、自衛隊は憲法に違反しているかもしれない文民の命令に従って海外に部隊を派遣し、それを命じた文民の立場に配慮して書類まで隠しているのです。これほど文民に忠実な行為はないと思います。私なら、こんなに従順にできるか分かりません。
文民統制の議論も大事ですが、そもそもの発端を忘れないでいただきたいと思います。
自衛隊の皆様も、これ以上自分たちだけが悪者にされることをやめて、戦闘が継続していて5原則に反していたこと、政権への配慮または指示、圧力で日報は存在しないことにしたことを正直に表明してしまえばいいと思います。