ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 新型コロナウイルス : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:新型コロナウイルス

 新型コロナウイルスのワクチン接種のために国が設置する大規模接種会場では、高齢者以外の住民への接種も始まっています。接種を受ける際は原則として市町村が発行するワクチン接種券が必要になるため、まだ一般住民への接種券の配付を行っていない市町村は、住民から批判されたり、困った羽目に陥ったりしているようです。

 

国の場当たり的な施策が

 そもそも国は、住民へのワクチン接種について計画から実施まで自治体に任せました。それで多くの自治体は、接種の順番に応じて接種券を住民の住所あてに送付する計画にしていました。接種の時期よりも早く送り過ぎると、紛失してしまう人が多いでしょうし、接種が間近だと誤解されてしまうおそれがあるからでしょう。

 その判断は非難されるべきことではありません。

 しかし、国が後出しで大規模接種会場を開設し、市町村が発行する接種券を持っている人なら誰でも接種を受けられるなどという話が出てくれば、前提が全く異なってきます。そんなことが最初から分かっていれば、市町村は、わざわざ送付時期を分けたりせず、全住民に早々に送付していたでしょう。

 市町村としては、国に騙されたような気持ちかもしれません。

 また、職域接種が進展すれば、自治体の接種計画に大きな狂いが生じます。

 

国は自治体支援に徹するべきだった

 国は、自ら大規模接種会場を設置して自衛隊医療スタッフなどによる接種を進めるのではなく、ワクチンの打ち手が不足して接種が遅れている自治体に医療スタッフを派遣するなどして支援すべきだったと思います。

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 新型コロナウイルスワクチンの高齢者に対する接種が進んでいますが、打ち手(医師、看護師、歯科医師など)の確保に苦労している自治体が多いようです。そんな中、大企業などの職域接種も始まりましたが、これが自治体の苦労をさらに増やさないか懸念しています。

 

打ち手の不足に拍車が?

専属の産業医などの医療スタッフを抱えている大企業ばかりではありません。企業が打ち手を雇用しようとすれば、自治体が住民への集団接種のために医療スタッフを確保しようとするのと競合せざるを得ません。

ワクチン接種のため、医師を確保しようとする際の時給が3万円に跳ね上がっているともいわれています。

 

接種状況の把握は?

 職域接種のほか、国が設置する大規模接種会場でも、優先対象者以外の人も対象にすることになるようです。市町村からワクチン接種券がまだ配付されていない人などに接種された場合、どの住民が接種済みで、どの住民が未接種なのか、未接種の住民がどのくらい残っているのか、市町村が把握できるのでしょうか?また、国が把握するのでしょうか?

 接種を受けた人の割合を増やすことは大切なことで、いいことです。しかし、市町村などを混乱させないための対策を講じた上で進められているのか、心配しています。

 二重に接種を受けてしまう人が出てしまわないか、1回目と2回目で別の種類のワクチンを接種してしまう人が出てしまわないか・・・。

 政府がなりふり構わずに接種率を上げることを急ぐのは、五輪のためのような気がしています。

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 河野規制改革担当相が、1月25日の記者会見で、新型コロナウイルスのワクチン接種について、マイナンバーを活用して関連する個人情報を一元管理する新たなシステムを開発すると発表しました。間隔を空けて2回、同じ種類(メーカー)のワクチンを接種する必要があり、その間に転居する可能性なども考えれば、マイナンバーを使ったシステムで管理すべきなのは当然です。

 ワクチン接種については、全国民に市町村等を通じて接種券を配布し、接種会場(病院、公共施設等)を訪れてもらうことが検討されています。その際に、市町村がマイナンバーと接種券番号の情報、接種する病院等が接種券番号と接種ワクチンの情報を新システムに登録し、ひも付ける仕組のようです。そうすれば、転居などがあっても転居先の市町村で接種状況の把握ができるでしょう。

 このシステムの稼働について、河野氏は、「高齢者の接種開始に間に合うよう動かしたい」と述べているので、最初の医療従事者の接種に間に合わせるのは無理なようです。

 

マイナンバーカードは使用せず

 私が注目しているのは、このシステムは、接種を受ける人にマイナンバーカードの持参、提示などを求めていないことです。ここでマイナンバーカードの提示などを求めれば、ワクチン接種が進まないので、当然ですが・・・。

 つまり、国民にマイナンバーカードなど取得させなくても、マイナンバーを活用した効率的な行政サービスのシステムができるのです。

「やはり、そうなのか!」と思いました。

 2021年3月からマイナンバーカードを健康保険証として使えるシステムの稼働が予定されているようですが、あれだって、健康保険の各保険者が保険証とマイナバーカードをひも付け、それを政府等が一元的に管理するシステムがあれば、我々国民がマイナンバーカードなど持つ必要はありません。受診した人が提示した保険証を医療機関がカードリーダーで読み込めば、その人の直近の健康保険の加入状況が分かるシステムなど、簡単に構築できるでしょう。

 

マイナンバーカードなど携帯したくない

 私は、所得税の確定申告をe-Taxで行うため、マイナンバーカードを早々に取得していますが、持ち歩きはしません。自宅に大切に保管しています。

 いかに安全対策が講じられていると言われても、マイナンバーが記載されているカードを携帯したり、気軽に提示したりする気にはなれません。

 なぜ政府が躍起になって国民にマイナンバーカードを持たせようとしているのか、疑問が深まりました。

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 119日にはファイザー社が、同16日にはモデルナ社が、開発中の新型コロナウイルスのワクチンの有効性が確認されたので米政府に緊急使用の承認手続きを始めることを発表しました。

 両社とも日本政府とワクチン供給の契約を締結しており、順調に進めば、来年の前半にも日本でワクチン接種が開始される見込みになりました。

 朗報であることは、もちろんですが、少し危惧もあります。

 

危険分散が必要?

 大統領と副大統領は、一緒の飛行機には絶対に乗らないことは有名です。万一の墜落に備えた危険分散のためです。

 米国では、例えば一番先に完成したA社のワクチンを大統領と副大統領に同時に接種するかどうか?

 日本でも、ある医療機関の職員全員に、同じA社のワクチンを接種していいものか?

 今回の新型コロナウイルスのワクチン、必ずしも従来のワクチンのように十分な時間をかけた安全性の検証が行われていません。「緊急使用」という扱いですから・・・。

 医療従事者に優先接種という扱いも、それでいいものか?

 もし複数社のワクチンが使用可能な状況になるなら、危険分散のため、A社のワクチンを接種するグループ、B社のものを接種するグループと、適当にグループ分けすることが望ましいと思います。その場合、「私はB社のワクチンを希望します。」という意向を認めるかどうか?現場の裁量でしょうか?

 

ワクチンの割り振りが大変そうだ

 保管の際、マイナス80度以下に保たなければならないワクチンもあるようです。地域ごとに、輸送、保管の体制が取れるかを勘案しながら、地域ごとの配分をしなければならないでしょう。

 優先接種の対象は、医療従事者、高齢者、一定の基礎疾患のある者くらいでしょうか?社会インフラの維持に必要なエッセンシャルワーカーなども加えるべきかもしれませんが、線引きが難しそうです。

 

 世界的に感染第三波に見舞われています。ワクチンが一筋の光です。

 完成を待つ間に、優先、割り当て等の諸課題の検討を早急に進めなければなりません。

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 11月に入り、東京都、大阪府や北海道などをはじめ、新型コロナウイルスの感染が拡大しています。1日当たりの新規感染者数が、千人を超える日も続きました。

 この数値は、緊急事態宣言が出されていた4月頃の1日当たり400700人と比較しても、大幅に多いものです。

 

新規感染者数の推移とGo To キャンペーン

 NHKの特設サイトによると、緊急事態宣言が全国に拡大された4月16日の1日の新規感染者数は576、それが39県で解除された5月14日は100全国で解除された525日は21でした。6月下旬から再び徐々に増え始めましたが、既に増加傾向にあったにも関わらずGo To トラベルを始めた722日が795でした。

Go To トラベルが増加傾向に拍車をかけ、7月下旬からは1日千人を超える日も多く、7月31日には15848月7日には1605を記録しています。お盆を過ぎてからは1日当たり700人前後の小康状態が続いていましたが、Go To イートが本格的に始まった10月下旬から増加傾向が始まり、11に入ってからは、7月、8月のように、1日千人を超える日も多くなりました。政府は、寒くなったせいにしているようですが・・・。

 

タイミングの悪い政府の対策

 感染拡大の状況とGo To キャンペーンを時系列で並べてみると、このキャンペーンが、感染拡大を助長している疑いが濃厚だと思います。人の動きを抑制すべきタイミングでキャンペーンが始まったりしています。

 例えば、東京都を除外するなどという禁じ手まで使って722日に始めたGo To トラベル、新規感染者が増加しつつある状況で開始するなど、滅茶苦茶です。準備してしまい、業界の期待も高めてしまったので今さら中止にできなかったという事情も多少は分かりますが、それでも立ち止まるべきだったと思います。あの時期は、夏休みで、補助金などで奨励しなくても人の動きが多くなりがちですが、理性的な人はお盆の帰省や家族旅行もあきらめていました。それを、多額の予算を使って人の動きを活発化させるなど、わざわざお金をかけて感染を拡大させる愚策でした。

 旅行業界、宿泊業界、飲食業界の苦境を救わなければならないことは分かります。しかし、Go To キャンペーンで使ったのと同額の予算を休業補償、減収補填に回せば、業界も助かり、感染者も増えなかったかもしれません。

 ついでに言及すれば、アベノマスクが各家庭にいきわたった7月以降、感染が拡大しているのは、あの施策があまり役に立たなかった証でしょう。

 

Go To の一時中止を

 今は、少なくともアクセルを踏み込むべき状況ではありません。企業、個人は、もう県外への旅行、出張を自粛しています。この状況でのGo To トラベルは、まったく予算の無駄遣いであり、一時中止すべきでしょう。

 Go To イートも、酒類の提供は午後10時までとかの要請を始めている地域が増えつつある状況下では、少なくともアルコールを含む飲食は一時的に対象外にすべきでしょう。これでは、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるようです。

 

 中止にすれば不満も多いでしょうが、勇断すべき時だと思います。ちゃんとした休業補償、減収補填の制度を急ぐべきです。

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