高齢者に対する新型コロナウイルスのワクチン接種の受付が、ほとんどの市町村で始まっています。先行自治体での失敗事例が報道されているにもかかわらず、何の工夫もせずに受付を開始し、同じ失敗をする市町村がかなりあるようです。
先日もテレビで、何度電話しても繋がらずに半ばあきらめている横浜市の高齢者の姿が流れていました。ネットで予約しようとしても、すぐに埋まってしまうようです。私の住む県内の市でも同じような問題が起きています。
対象人口がごく少ない市町村以外は、何の工夫もせずに早い者勝ちで受付を開始すれば、混乱することは当たり前です。こうなることが分かっていながら、なぜ何も工夫せずに早い者勝ちの受付を始めるのでしょうか?このような市の幹部らは、これを「失敗」とは考えておらず、「やむを得ないこと」と考えているのでしょう。しかし、避けられる苦労、苦痛を避けずに市民に味わわせるのは、明らかに「失敗」です。
「ただいま電話が大変込み合っています。しばらくしてからおかけ直しください。」などというアナウンスが入り、これを何度も繰り返したのち、「受付は終了しました。」などと言われてがっかりする高齢者が気の毒です。彼らの気持ちを察する想像力が、市の幹部には欠けているのでしょうか?75歳以上とそれ以外、基礎疾患の有無で区分する程度は、工夫のうちに入りません。
年齢層を5歳刻み等に細分して、受付開始日を分けるだけでも高齢者の負担はずっと減るでしょう。現に、そのようにして比較的円滑に受付を進めている市町村も多いようです。
高齢者を細分化して受付開始日をずらせた場合、受付開始を後回しにされた高齢者から文句が来るかもしれないから、一斉に早い者勝ちにしてしまうのでしょうか。年齢の高い層から受付を開始しても、文句を言う高齢者など多くはないと思うのですが・・・。
持病があってかかりつけの医療機関があってもその医療機関がワクチン接種に対応していなかったり、かかりつけ医がなかったり、手助けしてくれる親族が近くにいなかったりする高齢者が、特に苦労しているようです。
市町村の担当者には、何度も受付を試みて跳ね返される高齢者の気持ちになって、対策を講じていただきたいと思います。
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