ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 新型コロナワクチン : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:新型コロナワクチン

 高齢者に対する新型コロナウイルスのワクチン接種の受付が、ほとんどの市町村で始まっています。先行自治体での失敗事例が報道されているにもかかわらず、何の工夫もせずに受付を開始し、同じ失敗をする市町村がかなりあるようです。

 「新型コロナワクチンの高齢者接種 八王子市の失敗」 参照

 

 先日もテレビで、何度電話しても繋がらずに半ばあきらめている横浜市の高齢者の姿が流れていました。ネットで予約しようとしても、すぐに埋まってしまうようです。私の住む県内の市でも同じような問題が起きています。

 対象人口がごく少ない市町村以外は、何の工夫もせずに早い者勝ちで受付を開始すれば、混乱することは当たり前です。こうなることが分かっていながら、なぜ何も工夫せずに早い者勝ちの受付を始めるのでしょうか?このような市の幹部らは、これを「失敗」とは考えておらず、「やむを得ないこと」と考えているのでしょう。しかし、避けられる苦労、苦痛を避けずに市民に味わわせるのは、明らかに「失敗」です。

 「ただいま電話が大変込み合っています。しばらくしてからおかけ直しください。」などというアナウンスが入り、これを何度も繰り返したのち、「受付は終了しました。」などと言われてがっかりする高齢者が気の毒です。彼らの気持ちを察する想像力が、市の幹部には欠けているのでしょうか?75歳以上とそれ以外、基礎疾患の有無で区分する程度は、工夫のうちに入りません。

 

 年齢層を5歳刻み等に細分して、受付開始日を分けるだけでも高齢者の負担はずっと減るでしょう。現に、そのようにして比較的円滑に受付を進めている市町村も多いようです。

 

 高齢者を細分化して受付開始日をずらせた場合、受付開始を後回しにされた高齢者から文句が来るかもしれないから、一斉に早い者勝ちにしてしまうのでしょうか。年齢の高い層から受付を開始しても、文句を言う高齢者など多くはないと思うのですが・・・。

 

 持病があってかかりつけの医療機関があってもその医療機関がワクチン接種に対応していなかったり、かかりつけ医がなかったり、手助けしてくれる親族が近くにいなかったりする高齢者が、特に苦労しているようです。

 

 市町村の担当者には、何度も受付を試みて跳ね返される高齢者の気持ちになって、対策を講じていただきたいと思います。

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 2021年に入り、厚労省の号令の下、各自治体で新型コロナワクチンの接種のための準備が手探りで進んでいるようです。市町村が地元の医師会に接種の対応を依頼して拒否されたなどという話も聞こえてきます。たしかに、域内に総合病院のないところなどは、特に対応に苦労するでしょう。

 

ファイザーのワクチンの特性からくる制約

 ファイザー社のワクチンは、マイナス70度以下で保存しなければならず、解凍したものは5日以内に使い切らなければなりません。残れば廃棄されます。

 冷凍での配送は約1000回分が基本単位で、小分けはできないようです。この単位で「基本型接種施設」(人口10万人に一か所を目安。大きな病院等)に冷凍のまま配送し、ここで解凍して小分けにし、冷蔵しながら連携型接種施設(概ね100名以上の医療従事者等への接種を予定する病院等)サテライト型接種施設(住民への接種や高齢者施設入所者への接種を行う施設)に配送する計画です。あまり小分けにすると無駄が生じやすいので、小規模な接種施設をあまり増やす考えはないようです。

 冷凍保管する設備(マイナス75度のディープフリーザー)は、約1万台を国が調達し、2月に1500台、3月に3300台、4月から6月に6700台を自治体に割り当てられます。住民への接種開始後、ディープフリーザーの設置が完了するまで、当面の対応として医療機関等でドライアイスで保管することも想定されています。

 

まず接種会場をどうするか?

 まず、真っ先に接種することになる医療従事者については、各地域で中心になっている病院で接種するところが多いと思います。地域の開業医やその従事者も、その会場で接種を受けつつ、一般住民等に接種する際のノウハウも学べるでしょう。

 各会場には、アナフィラキシーに対応する治療薬等も配備される予定で、接種後30分程度は様子を見るためにその施設内にとどまる方がいいようです。でも、初期のうち(医療従事者への接種等)は、アナフィラキシーショックが生じた場合に対応できるスタッフがそろっている病院で接種するのが望ましいのでしょう。

 接種会場は、密を避ける必要があります。

 

ワクチンを無駄にしない工夫を

 ワクチンを無駄にしないため、国、都道府県では、接種会場をあまり増やして小規模にしない計画です。しかし、それでも、各会場で少しずつ余ってしまうことは避けられないでしょう。

 先行している国では、余ったワクチンの接種を受けるために若者が会場で列を作っているところもあるようです。我が国も、余ったものについては予定外の人に対しても接種できるよう、柔軟に対応するためのルール作りをすべきだと思います。

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 全国老人福祉施設協議会(老施協)全国老人保健施設協会(全老健)などの介護関連団体が、114日、菅総理あてに新型コロナウイルスのワクチン接種に関し、在宅介護系サービスの事業所に勤務する職員も優先接種の対象に加えることを求める要望書を提出しました。

 

現時点で公にされている優先接種案

 昨年(2020年)1225日付けで厚労省から都道府県あてに出された文書に参考として示されていたその時点の接種優先順位は、次の通りです。

  医療従事者

  高齢者

  基礎疾患を有する者

  高齢者施設等の従事者

  6064歳の者

  その他の者

 「新型コロナワクチンの接種の時期は?」 参照

 第4順位の「高齢者施設等」の「等」が微妙ですが、たしかに、在宅サービスを担うホームヘルパーや訪問看護師が対象になるかどうかあいまいです。当然、優先接種の対象とすべきものであり、念を押しておくのが賢明です。

 

施設入所者と従事者の同時接種も要望

 高齢者は第2順位で、高齢者施設等の従事者は第4順位になっています。これなども、高齢者施設で入所者に接種する際、その施設のスタッフにも併せて接種することが合理的でしょう。接種する側の行政や医療機関の手間、接種を受ける施設側の手間も省けます。

 

 私には、二つとも当然の要望のように思えます。これらの現場からの要望に沿ってスケジュールを組み、早く接種が始まることを願っています。

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