7月11日のNHKのネットニュースで、新潟県などは原発事故と自然災害が重なった場合も想定し、国の責任で避難路を整備するよう求める要望書を国に提出する方針を固めたことが報じられました。昨年12月、原発事故が起きた際の住民の避難路になっている新潟県柏崎市の国道で、記録的な大雪によって大規模な車の立往生が発生し、何日も交通がストップしたことを受けたものということです。
このこと自体は当然のこととも思えますが、原発再稼働についての新潟県知事の姿勢と照らし合わせると。県民に対しても、東電や国に対しても誠実ではないと思います。
再稼働についての新潟県のスタンス
新潟県では、原発の再稼働について、専門家などによる「3つの検証」を行っており、その結論が出てから知事が判断して県民の意思を問うとしています。
「新潟県知事が原発中立の仮面を脱ぎ捨てた!」 参照願います。
7月中旬現在、新潟県知事は再稼働の可否について意見を示しておらず、県民も意思を示していません。にもかかわらず、こんな再稼働を前提としたような要望を国にするのは変ではないでしょうか?国が県などの要望を受けて対策を講じた場合、この後で新潟県は「再稼働は認めない」と言えるのでしょうか?県民の意思を問う前に外堀を埋めさせているようなものです。
まず再稼働を認めるかどうか県民の意思を確認したうえで、認めるという結論になった段階でどこまでの安全対策を条件とするのか、検討すべきでしょう。
少なくとも、要望の中には、「再稼働容認を前提としたものではない」と明記する必要があるでしょう。再稼働しなくても、原子炉がそこにあるだけで事故の可能性があるのですから・・・。
そもそも無理筋の要望だ
要望自体も無理筋です。豪雪時でも周辺住民がスムーズに避難できる態勢など、できるはずがありません。どんな大雪の日でも原発から半径100キロくらいの道路は24時間完全に除雪されていなければなりません。幹線道路や高速道路は、もっと長い区間、完璧な除雪が必要でしょう。
不可能ではないかもしれませんが、完全に経済的合理性を欠いてしまいます。
県議会やマスコミは、その辺の考え方を県当局に問い質していただきたいものです。
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