ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 新潟県 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:新潟県

 7月11日のNHKのネットニュースで、新潟県などは原発事故と自然災害が重なった場合も想定し、国の責任で避難路を整備するよう求める要望書を国に提出する方針を固めたことが報じられました。昨年12月、原発事故が起きた際の住民の避難路になっている新潟県柏崎市の国道で、記録的な大雪によって大規模な車の立往生が発生し、何日も交通がストップしたことを受けたものということです。

 このこと自体は当然のこととも思えますが、原発再稼働についての新潟県知事の姿勢と照らし合わせると。県民に対しても、東電や国に対しても誠実ではないと思います。

 

再稼働についての新潟県のスタンス

 新潟県では、原発の再稼働について、専門家などによる「3つの検証」を行っており、その結論が出てから知事が判断して県民の意思を問うとしています。

 「新潟県知事が原発中立の仮面を脱ぎ捨てた!」 参照願います。

 

 7月中旬現在、新潟県知事は再稼働の可否について意見を示しておらず、県民も意思を示していません。にもかかわらず、こんな再稼働を前提としたような要望を国にするのは変ではないでしょうか?国が県などの要望を受けて対策を講じた場合、この後で新潟県は「再稼働は認めない」と言えるのでしょうか?県民の意思を問う前に外堀を埋めさせているようなものです。

 まず再稼働を認めるかどうか県民の意思を確認したうえで、認めるという結論になった段階でどこまでの安全対策を条件とするのか、検討すべきでしょう。
 少なくとも、要望の中には、「再稼働容認を前提としたものではない」と明記する必要があるでしょう。再稼働しなくても、原子炉がそこにあるだけで事故の可能性があるのですから・・・。

 

そもそも無理筋の要望だ

 要望自体も無理筋です。豪雪時でも周辺住民がスムーズに避難できる態勢など、できるはずがありません。どんな大雪の日でも原発から半径100キロくらいの道路は24時間完全に除雪されていなければなりません。幹線道路や高速道路は、もっと長い区間、完璧な除雪が必要でしょう。

 不可能ではないかもしれませんが、完全に経済的合理性を欠いてしまいます。

 

 県議会やマスコミは、その辺の考え方を県当局に問い質していただきたいものです。

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 新潟県では、県のホームページによると、「福島第一原発の事故原因の検証」、「原発事故が健康と生活に及ぼす影響の検証」、「万一原発事故が起こった場合の安全な避難方法の検証」を進めて行くとのことです。また、報道によると、県知事は、この3つの検証が終わらなければ、柏崎刈羽原発の再稼働の議論はしないと言明されているようです。

 この姿勢に、私は疑問を感じています。単に議論を先延ばしにしているか、既に再稼働容認を決めていてその口実を探しているように感じてしまいます。

 

 政府は、電力需給の状況から、早期の再稼働を目指すことを公言しています。また、東京電力は、現在国に対して平均で29.31%の値上げを国に申請していますが、この申請にあたっては、運転計画に柏崎刈羽原発の7号機は2023年10月、6号機は2025年4月の再稼働を想定しているとのことです。再稼働が遅れたり、再稼働ができなくなれば、さらなる値上げもあるとして、首都圏住民を巻き込んで新潟県に脅しをかけているのでしょう。

 東京電力は、原子力規制委員会とやり取りしながら、ハード、ソフトの準備を進めています。つまり、時間が経てば経つほど、新潟県にとっては「再稼働は認めない」という判断をしにくい状況になるわけです。

 「検証が終わるまでは・・・」などと議論を先延ばしすることは、政府や東京電力に外堀を埋めさせる行為でしょう。再稼働に反対する人たちが知事のこの姿勢を容認していることにも疑問を感じます。

 福島原発事故の記憶が風化するのを待つという政府、東電の作戦に、新潟県はうまうまと嵌められてしまうのでしょうか?現に、事故直後は圧倒的多数だった再稼働反対の声が、小さくなってしまっているようです。

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 ネットでの報道によると、新潟県で、原子力発電所の安全に関する委員会の委員の再任を巡って、再任しない意向の県と再任を求める委員らとのバトルが勃発したようです。その構図が、日本学術会議の会員候補6人の任命を拒否した菅政権の対応と類似していると指摘する声もあります。

 

新潟県の原発検証作業

 県のホームページによると、県では、国による検証とは別に原発の安全性に関する検証を行っています。そのため、「福島第一原発の事故原因の検証」等を行う「技術委員会」、「原発事故が健康と生活に及ぼす影響の検証」等を行う「健康・生活委員会」、「万一原発事故が起こった場合の安全な避難方法の検証」等を行う「避難委員会」、それらを総括する「総括委員会」を設け、検証を進めて行くこととしています。

 今回、問題が起こったのは、「技術委員会」です。

 

問題の勃発

 今回、技術委員会の委員のうち柏崎・刈羽原発の再稼働に慎重な意見を持つ2名について、「70歳以上は極力避ける」という内規を理由に、3月末の任期満了に際して再任しない旨を県が電話で伝えてきたことが明らかになりました。

 全体で何名の委員を交代させる予定なのかは、明確ではありませんが、半数程度が入れ替わるとも言われています。これでは、審議の継続性が保てるか疑問です。

 県設置の委員会や協議会の運営について定めた内規「運営基準要綱」では、就任時に70歳以上となる委員の任命は極力避けるとしています。ただ、このルールは通常は柔軟に運用されており、今回拒否されて再任を求めている委員の一人も70歳以上になってから2度再任されているとのことです。

 

 新潟県議会は自民党が絶対多数で、原発の早期再稼働を求めているようです。知事は、自民党を与党としています。

 柏崎・刈羽原発の再稼働の議論が本格的に始まろうとしているこの時期に、慎重派の委員を差し替えようとすれば、都合の悪い意見を封殺しようとしていると思われても仕方ありません。

 どう決着するか、注目したいと思います。

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 今朝(1227日)の朝刊で、
福島の原発事故時に炉心溶融(メルトダウン)の公表が遅れた問題で、新潟県と東電の合同検証委員会が、「炉心溶融という言葉の使用について官邸からの指示はなく、使わないよう社内に指示したのは当時の社長の判断だった。」とする調査結果を公表したという記事がありました。

 「やっぱりな」という気がする一方、では、東電が設置した第三者検証委員会が下した官邸の指示があったという「推認」は何だったのだろうと思います。東電トップが、責任逃れのために官邸に責任を擦り付けたのを、裏付けも取らずに「推認」しただけだったということです。

 これは、他の企業、行政にとって、大変迷惑な話です。

 

「第三者委員会」の信頼性が失墜

 何か不祥事、問題が発生したとき、その組織が外部の専門家を集めた「第三者委員会」で原因などを検証することは、今や常道になっています。しかし、今回のことで、問題を起こした企業や行政機関自身が設置した組織では、いくら外部の専門家を集めたとしても、信用できないことを白日の下にさらしてしまったのです。

 「外部」の専門家とはいえ、事件を起こした組織と良好な関係にある専門家を集めれば、その組織に都合の悪い検証結果になりにくいのは当然です。まさに「忖度」ということなのでしょうか?検証の信ぴょう性を確保するため、ある程度はその組織に都合が悪いことを指摘しても、その組織にとって致命的なところまでは踏み込まない、そんな予定調和的な結論を導くための「外部委員会」もあるのでしょう。

 これまで、真面目に、本当に第三者的に検証してきた「第三者委員会」もたくさんあったはずですが、今回のようなことがあると、検証結果の信ぴょう性が疑われてしまいます。

 

「第三者検証委員会」の検証が必要

 なぜ東電の第三者検証委員会が、妙な検証結果を出したのか、どんな検証作業の結果、そのような結果になったのか、検証が必要です。その検証を丁寧に行うことによって、今後「第三者委員会」を設置する際にはどのようにしなければ信頼性を確保できないか、方向が見えてくると思います。

 東電には、他の企業、行政機関への迷惑を最小限に抑えるため、是非、真摯な対応をお願いしたいところです。

 

 

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