また日大の不祥事です。2018年のアメフト部の悪質タックル事件をきっかけに、2021年には田中前理事長の脱税などが明るみに出て辞任に追い込まれ、体制立て直しのため2022年からOBで著名な作家である林氏が理事長に就任されていました。
今回のアメフト部の違法薬物事件を見ると、改革はまだまだ進んでおらず、幹部連中の中にも不適格者がかなり残っている印象です。彼らを排除しなければ、改革は進まないでしょう。今回の事件は、不適格者をあぶりだすチャンスかもしれません。
数々の判断誤り等の責任者を特定せよ
大麻使用の情報が再三あり、怪しいブツまで見つかっている状況で、なぜ正式に警察に相談しなかったのか、その判断をしたのは誰か、理事長まで伝わっていない情報があったとすれば誰が情報を止めたのか、責任者を明らかにしなければなりません。
私の古巣の県庁では、悪い情報は一刻も早くトップまで伝えるように徹底されていました。対応策を考えてから上に伝えたくなる気持ちもありましたが、そのために伝達が遅れることは許されませんでした。詳報や対応策は、第2報以降で伝えればいいのです。
今回の日大のような判断誤りは、組織人としては失格であり、そんな幹部を職にとどめておいては組織の立て直しなどできません。
危機管理学部があったはずだが
日大には、他の大学ではあまりない「危機管理学部」があります。そこのスタッフは、自分の大学のこの体制を見過ごしていたのでしょうか?また、大学幹部は、大学の危機に際して、「危機管理の専門家」である彼らに相談しなかったのでしょうか?
大学の危機に対して何もできなかったとすれば、この危機管理学部の存在価値に疑問符が付かざるを得ません。つまり、これは危機管理学部の危機でもあったのに、彼らは何もできなかったのか?
これでは、ここで学ぼうとする学生などいるのでしょうか?
おそらく林理事長も嫌気がさしていると思いますが、途中で投げ出すわけにはいかないでしょう。健闘を期待します。