8月16日(土)、17日(日)と2夜連続で、NHKスペシャル「シミュレーション」が放映されました。太平洋戦争開戦の少し前、官民から各分野の若き俊英が総理大臣直属の「総力戦研究所」に集められ、日米が開戦した場合の結末を予測させられたエピソードです。
私はこの史実をNHK朝ドラ「虎に翼」で知って関心を持ち、この詳細が記録されている猪木直樹氏の著作を読みました。NHKスペシャルもこの著作をベースにしていますが、再現ドラマはストリーを盛り上げるための脚色が加えられており、そのことは番組の中でも紹介されていました。
「日本人はなぜ戦争をしたか 昭和16年夏の敗戦」(猪木直樹)を読んで 参照願います。
集められたメンバーは、出身母体や専門性に応じて模擬内閣の閣僚等に任じられ、軍や省庁等から機密資料を持ち寄ってシミュレーションを重ね、日本は必ず惨敗するという結論に至ります。当初はその結論を否定しようとした陸軍、海軍出身のメンバーも、次第にその結論を受け入れざるを得なくなります。
その結論を、実際の閣僚らの前でプレゼンした訳ですが、勇気のいることだったと思います。身の危険も感じたでしょう。
せっかく若き秀才たちの叡智を集めた報告にもかかわらず、東条内閣は日米開戦に突き進みました。理性ではダメだと分かっていても雰囲気にあらがえずに進んでしまう、日本の社会の危うさがよく描かれていました。
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