ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 東京医科大学 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

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 東京医科大学が女子受験生などに対して不公正な減点などをしていたことが非難されています。

 この点数操作について、多くの女性医師が「やむを得ないこと」などと理解を示していますが、私も、現在の社会状況から一定割合の男性医師を確保しなければならない事情は理解できます。しかし、それならば、男女別の定員を設けるなど、公明正大に行うべきで、こっそりと点数を操作するなどは言語道断です。断じて容認できる話ではありません。

 しかし、地方公共団体の採用試験で、似たようなことが行われていないか、心配な部分もあります。

 

地方公共団体の採用試験

 ほとんどの地方公共団体では、職員の採用に当たり、まず筆記による一次試験を行います。その際に、性格診断などの検査も行う団体が多いようです。

 その一次試験の通過者に、面接を中心とした2次試験を行い、小論文や性格診断などの結果と合わせて、採用者を決めるのが一般的です。一次試験の結果は足切りに使われますが、二次試験の合否の判定では一次試験の成績は重視されず、面接などが重視されることが多いと思います。

 今回の東京医科大学がやったように、一次の筆記試験の点数を操作するなどは、地方公共団体はやっていないでしょう。しかし、最終合格者を決める際、採用者の男女比が気になることと思います。採用者が男性ばかりになることも、女性ばかりになることも、採用側としては避けたいところでしょう。

 最終合格者を決める際、採用者の男女比を偏らせないため、意識的か無意識でかは分かりませんが、面接試験の結果が調整されているかもしれません。

 

民間企業も同様

 男女雇用機会均等法により、採用差別が禁止されましたが、民間企業でも総合職、一般職別に男女の採用枠を設けているらしいことは、時々噂にのぼります。出身大学別の枠まであるなどという話もあります。

 

 警察官などは、男性警察官と女性警察官は別枠で採用されます。このことは、合理的な区別として社会に認識されているのでしょう。

東京医科大学を非難することだけで終わらず、合理的なものとして許容される男女の区別はどこまでなのか、詳細で明確で現実的な指針が欲しいものです。

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 東京医科大学文部科学省の局長の子供を裏口入学させていたニュースには驚きました。本省の局長ともあろう人が、そんな収賄に手を染めたことについてです。私立の医学部で裏口入学があることは、昔から公然の秘密のような話なので、何の驚きもありません。

 

地方自治体の採用試験も昔は

 地方公共団体の採用試験でも、昔は情実採用があったと聞いています。私の在職した県では、一般の県職員の採用試験は、昭和50年くらいにはコネ採用は不可能と言われていましたが、教員などではコネ採用があると言われていました。

 大分県教育委員会で、平成20年ころ教員採用試験で口利き、収賄による不正採用が明るみに出て、全国に飛び火しました。しかし、全国的には、不正な採用があったところは少なく、我が県も含め、「事前通知」が明るみに出た自治体が多かったようです。

 我が県でも、県議会議員などの依頼に応じて、合格発表の数時間前に依頼者に合否を伝えたなどで、何人かの幹部職員が処分を受けました。きっと、県会議員は、支持者などからの依頼で口利きをし、さも自分が尽力したような素振りで合否情報を事前に伝えていたのでしょう。

 その事件を契機に、全国の自治体から、そのような口利き、裏口採用は姿を消したはずでした。しかし、数年前、沖縄県の副知事が教員採用試験で口利きをしたことが報道されていたので、残るところには残っていたのでしょうか?

 

採用試験以外でも

 事前通知は、採用試験以外の分野でも行われていました。

 昔は、県が国に要望していた補助事業の採択などは、国から県に正式の通知が来る前に、地元選出の国会議員から伝えられました。省庁が、国会議員に花を持たせたのでしょう。

 特別交付税の配分なども、発表前に地元選出の国会議員から県に概算額が伝えられました。

 このような慣行の中には、近年まで続いていたものもあります。

 

一時は、公務員は絶対に接待を受けないことが徹底されていましたが、近年は少し緩んでいるようです。文部科学省のあの局長も、少し御馳走になることを続けるうちに、軽い気持ちであのようなお世話を受けてしまったのかもしれません。

公務に携わる者は、このような風土があることを自覚し、二度と同じ轍を踏まないよう自戒しなければなりません。


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