ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 東電 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:東電

 福島第一原発の事故で会社(東京電力)が多額の損害を被ったとし、東京電力の株主が旧経営陣に会社への賠償を求めている裁判の2審が、7月24日に始まりました。

 この裁判は、東京電力の株主らが、原発事故が起きたために廃炉作業や避難者への賠償などで会社が多額の損害を被ったとして旧経営陣5人に対し22兆円を会社に賠償するよう求めていたものです。1審の東京地方裁判所は「浸水対策をとっていれば重大な事態を避けられた可能性が十分ある」などと指摘して、合わせて13兆余りの賠償を元会長ら4人に命じましたが、旧経営陣側は「事故を回避することは不可能だった」として1審判決を取り消し、訴えを退けるよう求めています。

 争点は、国の地震調査研究推進本部が2002年に公表した「長期評価」の信頼性についてです。「長期評価」では、巨大津波の襲来の可能性が示されています。1審判決は、この「長期評価」があったのに対策を行わなかった旧経営陣の責任を認めています。

 それに対して、旧経営陣は、2審で「津波対策を義務づけるに足りる信頼性は無かった」と述べ、巨大津波の襲来は予測できなかったと強調しました。一方、株主側は、「旧経営陣は巨大津波は来ないものだと思考停止していた。長期間、対策を先送りした責任がある」と改めて主張したと報じられています。

 

旧経営陣の主張は無理ではないか?

 今後の論戦を楽しみにしていますが、現時点で報道を読む限り、旧経営陣の主張は無理があるように思います。国の機関が出している「長期評価」ですから、当時の最高の知見が示されたものでしょう。自然相手のことですから、その「長期評価」が絶対に正しいという証明などできるはずがなく、信用できないというのなら明確な根拠が必要です。

 「長期評価」が誤りと断定できないなら、そこで指摘された危険に対して対策を講じておくべきことは、あんな危険な施設の設置・管理者としては当然のことです。それを怠った責任者は、賠償を命じられて当然です。全額を賠償することなどできないでしょうが・・・。

 あんな危険物を扱う以上、わずかな危険性に対しても万全の対策を講じなければならないこと、それを怠った経営者は個人賠償責任を負うことを明確に示していただくことを期待しています。それでもまだ、原発を増設したり、稼働させたりする愚かな経営者はいるでしょうか?

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 今朝(1227日)の朝刊で、
福島の原発事故時に炉心溶融(メルトダウン)の公表が遅れた問題で、新潟県と東電の合同検証委員会が、「炉心溶融という言葉の使用について官邸からの指示はなく、使わないよう社内に指示したのは当時の社長の判断だった。」とする調査結果を公表したという記事がありました。

 「やっぱりな」という気がする一方、では、東電が設置した第三者検証委員会が下した官邸の指示があったという「推認」は何だったのだろうと思います。東電トップが、責任逃れのために官邸に責任を擦り付けたのを、裏付けも取らずに「推認」しただけだったということです。

 これは、他の企業、行政にとって、大変迷惑な話です。

 

「第三者委員会」の信頼性が失墜

 何か不祥事、問題が発生したとき、その組織が外部の専門家を集めた「第三者委員会」で原因などを検証することは、今や常道になっています。しかし、今回のことで、問題を起こした企業や行政機関自身が設置した組織では、いくら外部の専門家を集めたとしても、信用できないことを白日の下にさらしてしまったのです。

 「外部」の専門家とはいえ、事件を起こした組織と良好な関係にある専門家を集めれば、その組織に都合の悪い検証結果になりにくいのは当然です。まさに「忖度」ということなのでしょうか?検証の信ぴょう性を確保するため、ある程度はその組織に都合が悪いことを指摘しても、その組織にとって致命的なところまでは踏み込まない、そんな予定調和的な結論を導くための「外部委員会」もあるのでしょう。

 これまで、真面目に、本当に第三者的に検証してきた「第三者委員会」もたくさんあったはずですが、今回のようなことがあると、検証結果の信ぴょう性が疑われてしまいます。

 

「第三者検証委員会」の検証が必要

 なぜ東電の第三者検証委員会が、妙な検証結果を出したのか、どんな検証作業の結果、そのような結果になったのか、検証が必要です。その検証を丁寧に行うことによって、今後「第三者委員会」を設置する際にはどのようにしなければ信頼性を確保できないか、方向が見えてくると思います。

 東電には、他の企業、行政機関への迷惑を最小限に抑えるため、是非、真摯な対応をお願いしたいところです。

 

 

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