ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 栗岡理子 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:栗岡理子

 「命を脅かすマイクロ・ナノプラスチック」という副題です。「ペットボトル飲料水は体を壊すって本当?」「肺にマイクロプラスチックが入るとどうなるの?」等の34のQ&Aで構成され、さらに7つのコラムが挟まっています。

 人工芝の使用によって発生するマイクロプラスチックの害についてこの著者の本を以前に興味深く読みました。

 「人工芝問題入門」(栗岡理子)を読んで 参照願います。

 今の社会は大量のマイクロプラスチック(より微細なナノプラスチックも含む。)を世界中で垂れ流しています。環境への悪影響が顕在化しています。

 私も以前からこの問題に危機意識を持っており、関連する報道等を注視しています。

 「再生プラスチックの利用促進は環境にいいのか?」 参照願います。

 プラスチックには使用目的により様々な有害物質が添加されています。それが摩耗したり劣化したりして発生するプラスチック粒子は、さらに環境中の有害物質を吸着することがあるとのことです。人体に取り込まれれば害になってしまうことは当然です。

 本書には、マイクロプラスチックが様々な場面で発生すること、それが人体に取り込まれて人体に害を及ぼしていることを示す研究成果等が、これでもかこれでもかというほど紹介されています。例えば、ペットボトル飲料水には多くのマイクロプラスチックが入っており、水道水より健康的とは必ずしも言えないようです。

 スポンジで食器を洗えば摩耗によってマイクロプラスチッキが発生し、プラスチック容器を使っても発生します。これらが下水処理をすり抜けて川や海に流出し、魚、肉、野菜等を介して人体に取り込まれます。空中にも化学繊維の衣服の繊維片などが浮遊しています。そんなのを防ぎきれるはずがありません。

 私が子供のころは手鍋を下げて豆腐を買いに行き、プラスチックの使用はわずかでしたが、60年ほどで地球は大きく汚染されてしまいました。
 本書中の3R(リデュース、リユース、リサイクル)の限界」というコラムに、今やなるべく製造しない、使わないりリデュースしかないと著者が主張されています。再処理等をしようとすると大量のマイクロプラスチックが不可避的に発生するのですから、私も著者の意見に賛成です。プラスチック製品はなるべく使わないようにしなければなりません。ナフサ不足の現在は絶好の機会ですが、高市政権にそんな見識はないようです。
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 環境中のマイクロプラスチック(5ミリメートル以下)、ナノプラスチック(マイクロプラスチックのうち、1000ナノメートルまでの特に微小なもの)の問題に関心があります。政府が進めようとしているプラスチック類の再生利用は、環境中へのマイクロプラスチック放出を増やしてしまうことから、環境にいいのか疑問を持っています。

 「再生プラスチックの利用促進は環境にいいのか」 参照願います。

 本書の副題は、「どうするマイクロプラスチック公害」です。本の帯には、「このまま人工芝を使い続けると、環境や人々の健康にどういう影響があるのでしょうか?」という問いかけがあります。私はこれまでうっかり見過ごしていましたが、校庭や競技場に敷かれている人工芝は、確かにマイクロプラスチックの巨大な発生源であり、大きな問題です。

 人工芝は、緑色の草のような部分だけが石油製品なのではなく、基礎の部分に大量のゴムチップ(これもマイクロプラスチック)等が充填されているとのことです。しかもこれは、使用によって損耗するために大量に補充し続けています。この損耗とは、雨で流れたり風で飛散したりすることです。つまり、人工芝を使用し続ける限り大量のマイクロプラスチックを環境中に放出し続けるということです。

 人工芝は、製造・設置の際に大量の温室効果ガスを発生させるだけでなく、使用中にも大量のマイクロプラスチックを垂れ流し、さらに張り替えの際には処分困難な廃棄物になります。焼却しようとすれば砂などを分別して細かく裁断しなければならないので、そのまま埋立て処分されることが多いようです。

 人工芝は、使用中の状態でも環境中にPFAS(ピーファス)などの人体に有害な物質を放出しています。埋立処分された後も放出し続けます。

 本書には、各国での様々な研究結果が紹介されています。校庭に人工芝を敷くと怪我が減りそうですが、データによれば人工芝は逆に怪我を増やします。また、夏は天然芝と比較して地表の温度が著しく高くなるようです。熱中症の原因になります。
 自治体で公園や学校の整備を担当されている方、それらの自治体で施策に関与される首長、議員さん等は、本書をご一読されることをお勧めします。
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