ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 株主提案 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:株主提案

 私は30代の薄給のころから少しずつ株式投資を続けてきました。若いころは値上がり益を狙った投資もしましたが、20年ほど前からは株主優待や配当を目的とした長期投資だけ続けています。

 今は東京電力は保有していませんが、それ以外の電力株を何社か保有しています。電力会社の株主総会には、原発反対派など取締役会の方針に反対する立場の株主の提案が必ず何件かあります。

 今年(2026年)、6月25日(木)に電力各社が株主総会を開催するようで、我が家にも総会資料や議決権行使書類が郵送されてきました。

 私が保有している中で、北海道電力が最多の10件の株主提案が議題になっています。いずれも定款の一部変更という形で、取締役や顧問への報酬の個別開示を求めるもの、原発等の施設のライフタイムコストを試算して収益がマイナスになる施設の廃止を求めるもの、核燃料サイクル事業への出資や債務保証の停止を求めるもの等です。

 東北電力も6件の株主提案があり、いずれも定款の一部変更を求める形です。「反原発会社宣言」を求めるもの、「特定重大事故対処施設」が完成するまでは原発の運転をしないことを求めるもの、核燃料サイクル事業の断念を求めるもの等です。

 中部電力は8件の株主提案ですが、うち2件は、浜岡原発のデータ不正事件に責任を負うべき立場の役員の解任を求めるものです。あと6件は定款の一部変更を求めるものですが、ストレートに浜岡原発の廃止を求めているのが特徴です。また、取締役の30%を女性にすることを求めるもの、再生可能エネルギーへの注力を求めるもの、核燃料サイクル事業からの撤退を求めるもの等もあります。
 株主らの提案には、賛同したくなるものも多いのですが、いずれも取締役会の屁理屈のような反対意見が付されています。ネットで議決権を行使しようとする場合、会社側の提案にすべて賛成して株主提案にはすべて反対する場合だけ操作が簡単になっているのも卑怯だと思います。これらの株主提案が可決される可能性がないことは承知していますが、私も子や孫の未来のため、わずか数口の議決権をネットで行使します。
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 6月15日のマスコミ各社の報道によると、今年6月に年1回の定時株主総会を開く上場企業のうち、株主提案を受けた企業が過去最多の91社に上ることが分かりました。受けた議案数は最多に並ぶ合計343です。三井住友信託銀行の7日時点の集計とのことです。

 株式を大量保有する投資ファンドなどの機関投資家が、企業価値を向上させる改善策を要求するケースが多いとの分析です。

電力会社の株主提案

 私は、36歳の若手県庁職員の時に株式投資を始め、今も趣味として株主優待を中心に楽しんでいます。電力会社の株は、福島の事故までは安定した資産株だと思われていたので、私も何社か買っていました。福島の事故の影響で、東京電力はもちろん、他の電力会社の株価も暴落し、一時は私も多額の含み損を抱えましたが、今は癒えています。

 電力会社の株主総会は、昔から原発反対派の株主からの株主提案がたくさんあります。おそらく、福島の事故のころからでしょう。

 北海道電力には、定款に「原子力事業を含む不採算事業の廃止」の章を新設することや、「核燃料移動・泊発電所の稼働等、重要決定に関する事前合意の義務化」の章の新設など、9件の株主提案があります。

 東北電力には、定款の「目的」の条文に原子力発電は行わないことの明記を求めるもの、能登半島地震を踏まえて女川原子力発電所の耐震安全対策等の見直しを定款に書き込むこと放射性廃棄物等を増加させないことを定款に書き込むこと等、5件の株主提案があります。

 中部電力にも、原子力事業の廃止浜岡原子力発電所の廃止などを定款に記載するよう求めるものなど、6件の株主提案がされています。

 また、各社で、顧問や相談役(退任した社長、会長など)の廃止を求めるもの取締役などに対する報酬の個別開示を求めるものも目立ちます。

 それらの株主提案については、取締役会の反対意見が付されています。

特に北海道電力の電子行使はインチキくさい

 近年、大きな会社の株主総会の議決権行使書にはほとんどQRコードが付いていて、それをスマホで読み込むと簡単に議決権を行使(電子行使、スマート行使)できます。

 中部電力などは、最初の画面で、「会社提案の全ての議案を賛成、株主提案の全ての議案を反対」か、「個別に賛否を入力」かを選択するようになっています。つまり、取締役会の意向どおりに議決権行使をするのが簡単です。これでもかなりアンフェアだと思いますが、北海道電力のはもっとひどく、詐欺っぽい感じです。

 北海道電力のスマート行使の最初の画面は、「すべての会社提案議案について賛成する」か、「各議案について個別に指示する」か選択するようになっています。私は、「すべての会社提案議案について賛成」した上で株主提案議案については個別に判断しようと思い、こちらを選択したら、株主提案議案についてはすべて反対することになってしまいました。株主提案議案について何も聞かずに勝手に「反対」にしてしまうのは、明らかにシステムの欠陥です。ただこれは、おそらく北海道電力のミスではなく、この総会業務を受託しているみずほ信託銀行のミスでしょう。このシステムは、受注している信託銀行ごとに同一になっているようですから。

 いずれにしても、電力各社は、株主提案を真剣に検討する気はないようです。

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