1月3日未明、米軍がベネズエラの首都カラカスへの大規模攻撃を行い、特殊部隊が反米左派の大統領を拘束して米国に拉致したことが報じられました。ベネズエラの国防相は抵抗継続を表明していますが、力の差は圧倒的でしょう。
当然ながら、中ロや中南米諸国は反発しています。米国は親米政権の樹立を目指すのでしょうが、それで同国が安定するのか疑問です。
懸念されるのは、グローバルサウスの国々が反米に傾き、専制国家中ロ寄りになってしまうことです。今回の米国の武力侵攻は、ロシアのウクライナに対する侵略と同様です。自国の利益のために一方的に他国を侵略しています。これで、米国はロシアを非難する資格を完全に失いました。民主主義や人権を重視する陣営と専制国家が、グローバルサウスを自陣営に引き寄せようと躍起になっているときに、トランプがまたやらかしてしまいました。彼、ここで武力行使を指示したということは、ノーベル平和賞は諦めたということでしょうか?
西欧諸国や日本は対応に困るでしょう。米国やイスラエルとともに世界から孤立するのか、米国と距離を置くのか。また、米軍がここでの軍事活動に力を割くことが、中国に台湾侵攻の好機と思わせないか等、他への影響も心配です。
日経大予測も「トランプの気まぐれが最大の変数」と述べていましたが、その予測が早速的中したようです。後世の歴史家は、トランプ再登場が米国の覇権の終わりの始まりになったと評価するかもしれません。
「日経大予測2026これからの日本の論点」(日本経済新聞社)を読んで 参照願います。
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