ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 沼上幹 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

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 副題 企業経営の健全性のために

 

 本書は、15年ほど前、私が県庁で組織改革に携わっていた時、仕事の参考として読んで印象に残っていたものです。昨今、ボクシング協会や日本大学などで、なんでこんな人が組織のトップに立っているんだろうと思うような事例が目につき、この本にそんなことが書かれていたことを思い出し、読み返してみました。

 

 15年前に買って読んだ本は、異動で組織関係の仕事を離れる時、後輩にあげたので、今回は図書館で借りてきました。

 15年前に書かれた本ですが、内容的には全く古さを感じません。組織の抱える問題は、あまり変わっていないのでしょう。

この本の中で、「ザ・ゴール」(ゴールドラット)が推奨されていたので、早速それも買って読みました。感銘を受けたので、当時、一緒に仕事をしていた仲間にも勧めてみんなで読みました。それをきっかけに、ゴールドラット博士のファンになり、博士の著作で日本語で出版されているものはすべて読みました。私の仕事の進め方などにかなりの影響を与えてくれたと思っています。

 

 本書の話に戻りますが、組織デザインをする際の注意事項、組織が疲労し、腐っていくメカニズムなどが説明されています。

 例えば、マズローの欲求階層説を誤解して、自己実現という美しい言葉に安易に委ねようとしてはいけないことが説かれています。本当は、自己実現欲求の前に、承認・尊厳の欲求を満たしてあげなければならないのに、ポスト不足などからそれをしないまま、職員に自己実現を追求することを要求し、安上がりに済まそうとすることを戒めています。

 

 私が、15年ぶりに読み返して最も身につまされたのは、組織の腐敗プロセスの中で現れる「ルールの複雑怪奇化」です。古いルールを廃止せずに残し、次々に新たなルールを重ねてしまい、複雑になってしまう現象です。私の古巣の県庁でも、どんな目的でそんなルールになっているのか分からなくなっているような変なルールがたくさんあり、仕事に支障をきたしていました。

 

 組織のトップ、組織改正に携わる方、組織運営に携わる管理職の方などで、まだ読んでおられない方は、お読みいただければ参考になることがきっとあると思います。

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 日本ボクシング連盟の会長が、わがまま放題に組織を動かし、自分ばかり特別扱いさせることを楽しんでいたようで、日本中をあきれさせています。

この報道を見て、昔、県職員時代に読んだ沼上幹先生の組織論の本に、「厄介者の権力」ということが書かれていたことを思い出しました。普通に考えると、なぜあんな人が会長に上り詰めるんだろうと不思議に思いますが、組織においては時々見られることのようでした。

 

厄介者の権力

人前で大人げなく怒鳴ったり大騒ぎしたりする厄介者が組織の中で権力を握ってしまうことがあり、組織を疲弊させるということです。

大声を出したり怒鳴り散らしたりすることで、「元気がある」「熱意がある」などと上司から思われて出世してしまうことがあり、また、周囲が厄介を避けていいなりになることもあり、いつのまにか権力を握ってしまうこともあるようです。

この会長は典型的な「厄介者」

 大会の選手宣誓の中で「山根会長のおかげで」と入れないと怒ってへそを曲げたり、特別扱いされないと怒鳴るなど、この会長は典型的な「厄介者」のようです。このような厄介者が権力を握る組織は、有能な人が馬鹿馬鹿しくなって去っていき、疲弊します。

今回、勇気を振り絞って立ち上がった人たちがいたので、ボクシング連盟は再興するでしょう。確実に厄介者を排除できるよう、野次馬としても見守りたいと思います。

 

厄介者はあちこちに

 世間を見回すと、こういう厄介者がかなり目につきます。

 トランプ大統領金正恩などは、筆頭でしょう。

 添乗員を怒鳴りつけた某知事など、地方自治の世界にもいそうです。

 この機会に、厄介者に権力を握られてしまっていないか、日本の社会の各組織で総点検が望まれます。


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