ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 病院 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:病院

 令和2年度第二次補正予算で、「新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金」が大幅に増額され、対象も拡大されました。新型コロナによる減収で危機的な経営状況にある地域の病院では、これに期待する声もありますが、弾力的な運用が行われなければ絵に描いた餅になりかねず、危惧する声も聞かれます。

 

病院の危機的な状況

 新聞紙上などでも病院の経営難が相次いで報じられています。623日の日経新聞では、閉鎖に至った医療機関も紹介されています。夏のボーナスの削減を予定している病院がかなりあることが、私にも聞こえてきています。

 国が医療従事者に一人当たり5万円から20万円給付するという慰労金について、国ではボーナスとの相殺はダメと言っているようです。しかし、慰労金の有無にかかわらず、病院経営者としてはボーナスを削減しなければ経営を維持できず、結果的に慰労金がボーナス削減の穴埋めになってしまうことは避けられません。しかも、医療従事者全員が慰労金の対象になるわけではなく、穴埋めのない従事者もかなりの数になるでしょう。

 

弾力的に減収補填を

 厚生労働省のホームページで調べると、交付金のメニューに「新型コロナウイルス感染症を疑う患者受入れのための救急・周産期・小児医療体制確保事業」「支援金支給事業」というのがあります。100床の病院だと3千万円を上限に支給されるようです。

 これなど、救急指定を受けている病院などが経営難で閉鎖になったりしないよう緊急に支援するという趣旨だと思います。しかし、補助の対象になる経費には、以前からいる職員の人件費などは含まず、コロナによって必要になった費用に限るという運用になるのではないかと心配されています。そんな運用になれば、絵にかいた餅になりかねません。また、事務の手数も膨大になってしまうでしょう。

 他のメニューも同じように窮屈な利用しにくい制約が付けられる恐れがあるようです。

 

 第二波、第三波に備えて医療機関を守ろうということなら、思い切って柔軟な運用をすべきです。

 また、この交付金は都道府県等の事業ですが、これとは別に「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」は、都道府県だけでなく全市町村にも交付されます。観光産業等の支援も必要でしょうが、地域の病院の苦境を救うことはそれ以上に急務でしょう。
 これほど国の予算がふんだんについている中、地域の病院をつぶしたら、自治体の責任です。

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 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、地方では苦境に陥っている病院が少なくないようです。遠からず、経営破綻する病院が出るのではないかと心配されています。

 

コロナ以前から

 今回のコロナ騒動以前から、地方の病院は、診療報酬の引き下げ、医師不足、看護師等の医師以外の専門職の不足などで、苦しんでいました。医師の働き方改革の影響で、これまで医師を派遣してくれていた大学病院等が医師を引き上げ、診療科を閉鎖、縮小している病院もたくさんあります。

 

コロナによる患者の減少

 仕事で関係のある病院の話では、コロナ騒ぎの影響で、外来患者数が2割ほども落ち込んでいるということでした。たしかに、病院の待合室で待たされたりするのは感染が不安なので、受診を控えようという気持ちは理解できます。

 コロナに備えて病床を確保するため、手術、入院も急ぐもの以外は控え、収益源の健康診断やドックを中止している病院も多いようです。

 

 このままでは、資金不足に陥る病院が出るのではないかと関係者が不安に思っています。

 なお、病院関係者の話によれば、深刻な不足が続いているマスクは、410日ころから国や県から届き始め、一息つけたようです。それだけは喜んでおられました。

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