ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 知ってはいけない : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:知ってはいけない

 1946年に日本国憲法が施行されてから、昨日の5月3日で76年でした。報道では、憲法改正についての議論等が解説されています。

 読売新聞の調査によると、憲法改正に賛成する人が61%と、2年連続で6割を超える高い水準になったとのことです。ロシアによるウクライナ侵略などが影響を与えているとの分析が紹介されていますが、私も同感です。平和を唱え続けることは大切ですが、それだけではロシア、中国、北朝鮮といった「ならず者国家」に囲まれた日本としては危険だという健全なリアリズムでしょう。

 

憲法改正の前提条件

 私も、時代の変化に伴って、憲法には改正したほうがいい部分も生じていることは同感ですが、改正するためには前提条件を整える必要があると考えています。

 日本は、第二次世界大戦の敗戦後、一応独立を回復しました。しかし、米国に日本の国土を自由に軍事利用できる権利(基地権)戦時には自衛隊を米軍の指揮下に置く権利(指揮権)を与えたままという屈辱的な状態です。完全な主権を回復しておらず、半占領状態が続いている感じです。

 「知ってはいけない」(矢部宏治)を読んで   参照願います。

 

 歴代内閣は、この状態を解消するための日米地位協定の改定などには、及び腰です。

 しかし、この状態のまま憲法を改正すべきではないと思います。米国との関係が日本国憲法の前提になっているというか、米軍との関係については憲法は適用されないような扱いになっており、これは独立国としては異常でしょう。

 私も、米国との関係を基軸に日本の安全を確保するという今の体制には反対していません。しかし、属国のような今の体制でない安保体制も考えられるでしょう。

 今、この異常な関係を放置したまま憲法を改正することは、この関係を容認することになってしまうでしょう。この関係を正常化するまでは、「押し付けられた憲法」のままにしておくことが得策であるというのが、私の意見です。
 少なくとも、改憲論議の前に国民的議論が行われるべき問題であり、この問題を明確にしないまま安易に改憲を進めることは、場当たり的です。

 にほんブログ村 ニュースブログ ニュース感想へ
にほんブログ村 ご覧いただきありがとうございます。

 
サイト案内(目次) 

   サイト案内(目次)

 外交は大切です。一般的には、当然、自民党総裁選挙などより優先すべきことです。しかし、現在の安倍首相の姿は、外交を口実に石破氏との論戦を避けているようにしか見えません。同時に、外交で頑張っているパフォーマンスをマスコミに報じさせれば、一石二鳥です。

 外交にも、動くべきタイミングと動くとまずい、あるいは動いても意味がないタイミングがあると思います。私は、今、安倍政権が頑張っているように見せているロシアとの関係北朝鮮との関係が、それに当たると思います。

 

ロシア外交

 ロシア外交は、特に北方領土の問題が国民の関心の高いテーマです。しかし、現在の状態でロシアと交渉しても無意味だと思います。

 指揮権(戦争になったら自衛隊は米軍の指揮下に入る)、基地権(米軍は日本の領土のどこでも基地にすることができ、基地への出入りや基地の使用が自由にできる)をアメリカに握られている日本は、ロシアから見れば戦略上はアメリカと同じことです。北方領土を返還した場合に、そこにアメリカ軍基地が作られる可能性があるのに、返還するはずがありません。
 「知ってはいけない」(矢部宏治)を読んで

 脈がある素振りを信じて交渉を重ねても、資金などを引き出されるばかりです。現に、安倍政権も含めて、歴代政権がこの失敗を繰り返しています。「領土問題を棚上げにして、まず平和条約を」など、他人のものを盗っておいてそれは返さずに棚上げにして今後は仲よくしようとは、虫のいい話です。経済協力だけ先食いされて領土問題は永遠に棚上げにされてしまいます。

 まず、指揮権、基地権の問題を片付け、日本が主権をきちんと回復してからでなければ、本格的な領土交渉は意味がないと思います。

 

北朝鮮外交

 北朝鮮関係では、特に拉致問題が国民の関心の高い課題です。しかし、北朝鮮の狙いは、日本からの経済支援(賠償と称する)のみです。

 非核化の問題が決着しない状態で、日本が北朝鮮に資金援助を約束できるはずがありません。そんなことをすれば、その資金が核・ミサイル開発に使われる恐れがあり、アメリカは激怒し、世界から非難されます。拉致被害者は本当に気の毒だと思うのですが、今は日本が独自に動ける余地はほとんどないと思います。

 

 パフォーマンスだけで成果の期待できない外交より、総裁選での活発な論戦を期待しています。

 にほんブログ村 ニュースブログ ニュース感想へ
にほんブログ村 参加しています。




   サイト案内(目次)

 自民党総裁選に出馬している石破氏が、7月、8月に開催された講演会や政策発表会見の場などで、日米地位協定改定の必要性を強調しているという報道がありました。

 私は、大賛成です。

 対する現職の安倍総理は、日米地位協定は運用改善だけで十分で、改定までは必要ないという意見です。したがって、この部分は、両者の考えが大きく異なります。

 

改憲より地位協定改定が優先

 私は、憲法改正自体には賛成ですが、地位協定を改定しないまま憲法を改正することには大反対です。

 現在の安保法制では、アメリカ、米軍が憲法を超越した存在になっています。

 指揮権密約(戦争になったら自衛隊は米軍の指揮下に入る)基地権密約(米軍は日本の領土のどこでも基地にすることができ、基地への出入りや基地の使用が自由にできる)が存在することは、誰も否定できず、否定していません。アメリカが公表している公文書で明らかになってもいます。地位協定は、その状態を前提にした協定です。

 「知ってはいけない」(矢部宏治)を読んで

 

 日本は、独立国としての主権を回復できていない状態なのです。外国の憲法の中には、他国の軍隊が国土に駐留している状態にあるときには憲法を改廃しても無効だとしている憲法もあるようです。当然のことです。駐留している国が、自国の都合のいい憲法を強いる恐れが強いからです。

 日本も、完全に主権を回復したといえる状態になってから、晴れて憲法に手を付けるべきです。自民党が憲法改正を結党以来の悲願としていたのは、主権を完全に回復した上で改正するという趣旨だったはずです。主権の問題に頬かむりしたまま小手先の改正をすることが悲願であったはずがありません。

 

 石破氏の発言がどのような意図を持つものか分かりませんが、これを機会に国民の前で議論を深めていただきたくことを期待しています。

 にほんブログ村 ニュースブログ ニュース感想へ
にほんブログ村 参加しています。


   サイト案内(目次)へ

 この著者の前著、『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』『日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか』の2冊を以前に読んで、衝撃を受けました。だから、この本の題名を見れば、おおむねどんな内容か想像できたのですが、あらためて読んでみて、あらためて日本の置かれた屈辱的な状況を再認識しました。

 

 本書などの内容は、著者自身も言っているように、いわゆる陰謀論だと思われるかもしれませんが、米国で公開された複数の公文書や、外務省の文書に裏付けられた事実だと信じざるを得ません。

 

 米軍と日本政府との間で結ばれた「基地権」と「指揮権」の密約については、前著で詳しく論証されているものを要約して書かれています。

 日本の国土を自由に軍事利用できる権利(基地権)

 戦時には自衛隊を米軍の指揮下に置く権利(指揮権)

 また、米国政府内にも、米軍による日本の主権侵害のあまりのひどさに、眉を顰める人たちも多いとのこと、この人たちと連携できればと思います。

 

 さらに、戦後の日本の政治の動きについての分析に、なるほどと思わせる興味深いものがありました。

 一部、他書の引用のようですが、その内容は、

 ①自民党右派    安保賛成 改憲

 ②自民党リベラル派 安保賛成 護憲

 ③社会党ほか    安保反対 護憲

 この三つの勢力が、戦後長らくそれぞれ3分の1ずつの議席を持ち、そのうえで①②が安保体制を守り、②③が憲法9条1項(戦争の放棄 ≒ 海外派兵の禁止)を守るという体制が生まれた。そのバランスの下で、②の勢力が政界の中心として主導権を握り、「自衛隊と米軍基地は合憲だが、海外派兵は違憲」という憲法解釈が定着した。

 自衛隊を海外で使おうとする米国政府の要求に対し、歴代政府が、「憲法9条があるから自衛隊の海外派遣は無理です。だって、もともとあなたたちがその条文を書いたんでしょう?」と言って、抵抗を続けてきた。

 

 米軍に基地権、指揮権を握られた状態を脱するまでは、②の路線を続けることが最も賢いやりかただったと思います。また、戻れないものでしょうか?

 少し前まで大勢おられた自民党リベラル派の人たちは、どこへ行ってしまったのでしょう?
 この本がベストセラーを続けていることに、救いを感じます。

↑このページのトップヘ