2025年の初めころ売れ本ランキングに本書が載っていたので、読んでみたくなりました。

 人は、自分の人生を変えようと思えば行動を変えなければならないが、意志の力では行動は変えられないので、まず環境を変えなければならず、そのためには「移動」しなければならない、というのが本書のメインの主張です。人生を変えようと思うならば、すぐに転職(なるべく独立起業)、引っ越しすべきことを勧めています。ちゃんと準備してから転職、移動をしようとすると、結局ズルズルと、同じ生活を続けることになるからということです。

 まず、今までの仕事、住所などの環境を捨ててしまい、新たな環境に身を投ずることで生ずる「不安定感」が、サバイバル能力を覚醒させるということです。

 また、著者は、インプットも重視します。脳のフィルターが違えば、見える世界、環境も変わります。物理的に同じ場所にいてもインプットを変えて脳のフィルターを変えれば、新しい環境になります。そのためにはインプットの質を上げ、量を増やさなければなりません。読書は有効ですが、ベストセラーは多くの人と同じ状態になってしまうのでNGですが、年月を経た古典はOkとのことです。
 他の自己啓発書とはかなり異なる主張も多く、受け入れられる人と受け入れられない人がいると思います。ただ、著者が言うように、「移動力」を身につけて、いつでも環境に合わせて自分を変化させられるようになれば、したたかに生きていくことができるだろうと思います。組織論では、環境に合わせて変化を続ける組織が強いことは通説的な意見ですが、それと通じているようです。
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