ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 第三号被保険者 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:第三号被保険者

 5月29日、医療保険制度改革のための健康保険法の改正案などが成立しました。市販薬と効果や効能が似ている「OTC類似薬」を処方された患者に追加負担を求める制度の創設、医療費の自己負担を抑える「高額療養費制度」の患者負担を上げる際に長期治療患者の家計影響を考慮することなどが定められました。また、少子化対策として出産費用の無償化も含まれています。

あまり行政の裁量を広くするのは

 「OTC類似薬」の追加負担について、厚生労働省は、子どもやがん・難病患者のほか、低所得者や入院患者、医師が長期間治療のために使用する必要があると判断した医薬品には配慮する考えを示し、具体的な対象範囲等は有識者検討会で議論とのことです。

 難病患者等への配慮は当然ですが、法律であいまいにした形で行政のさじ加減を増やすことには、賛成できません。

改革の本筋に手を付けなかった

 健康保険等、社会保険制度の最大の問題点は、第三号被保険者制度です。そこに手を付けずに「改革」などとは言えないでしょう。専業主婦を健康保険等にタダ乗りさせるこの制度は、経済界や労働団体も求めているにもかかわらず、「保守派」と言われている連中の抵抗で存続しています。

 この制度を廃止すれば、財源問題も改善、「年収の壁」問題も解消し、何より不公平、不公正が是正されます。いいことづくめです。

 少子化を加速するという意見がありますが、データによれば、共働き世帯の方が専業主婦世帯より子供の数が多い傾向にあるとのことです。第三号被保険者制度の存続には、全く正当性がありません。

 「守旧派」を排し、真の改革に取り組んでいただきたいものです。
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 政府が5月16日に閣議決定した年金制度改革関連法案には、いわゆる106万円の壁」対策等、厚生年金に加入するパート労働者の範囲拡大策などが盛り込まれました。厚生年金加入者の範囲を拡大すること自体には賛成ですが、その手段が「改悪」というべきものです。

厚生年金の加入拡大

 給付が手厚い厚生年金に入るパート労働者の加入要件は次のように緩和されます。

 現行で従業員51人以上となっている事業所規模要件を段階的に引き下げ203510月に撤廃します。また、保険料負担が生じる年収106万円以上という賃金要件をなくし、「労働時間週20時間以上」という要件だけ残します。これらの見直しで約180万人が新たに厚生年金の対象になる見通しとのことです。

 しかしこの制度変更、106万円の壁」の代わりに「週20時間の壁」を作るものです。むしろ、勤務時間を減らそうとする人も出るでしょう。また、賃金単価の高い労働者だけ有利になります。

保険料肩代わり

 厚生年金保険料の負担によるパート労働者らの手取り減少を緩和するため、本来は事業主と労働者が50%ずつ負担すべき保険料を、事業主側の負担を増やす特例制度を導入します。そして、事業主側が保険料を多く肩代わりした分は全額国が肩代わりするようです。

 これは不公平な制度で、大反対です。将来の年金受給のために自分で負担すべき掛け金について、一部の人だけ国が補助するなど、あり得ません。共働き世帯や単身世帯の労働者は、怒るべきです。

抜本的な解決を邪魔する保守派

 そもそも「壁」は、社会保険の「第三号被保険者」制度が元凶です。この制度のせいで、自身が働いて保険料を負担しなくても、配偶者が加入していれば健康保険の対象になることができてしまいます。彼らの分の保険料は、配偶者だけが負担するわけではなく、加入者全体で負担するという、主に専業主婦を優遇する制度です。

 この制度については、経済団体だけでなく労働団体の連合も廃止を求めているにもかかわらず、主に自民党の「保守派」と呼ばれている人たちの反対で温存されてしまっています。夫が外で働き、妻は家を守るという家族形態がよほどお好きなようです。
 もうそんな時代ではないのですが・・・。
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 11月21日、日本商工会議所と東京商工会議所が、年金制度改革に関する提言を発表しました。その中で、「年収の壁」問題の本質的な解決を図り、会社員らに扶養されている配偶者など保険料を納める必要がない「第3号被保険者」制度の将来的な廃止に向け「早急に国民の合意を得る努力をすべき」と求めていると報じられています。

 私も以前からこのブログで主張していることで、この提言には大賛成です。また、労働団体の「連合」も同様の意思表明をしています。

 第三号被保険者制度を廃止することは、労働力確保、年金財政の安定に資するとともに、公平でもあります。少子化対策の面からも、かなり以前から共働きで子育てをしている家庭が主流です。

 そうなると疑問なのは、社会的な要請であり、労働者側も使用者側も求めている政策に反対している政治家たちは、誰の利益を代弁しているのかという点です。既得権益を奪われる専業主婦(夫)らの反発が怖いのか、夫が外で働き妻は家を守るという昔ながらの家族像にしがみついているだけなのか・・・?

 同じ現象が、選択的夫婦別姓の問題にもあります。労使双方が求め、国民の過半数も賛成しているのに、執拗に異を唱える「保守派」と呼ばれる政治家たちがいるようです。彼らのせいで、日本は国際的に恥をかき、皇室の問題にまで飛び火してしまいました。

 困った人たちです。

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103万円の壁」などない!

 前にも少し書きましたが、自民党との政策協議で国民民主党が拘っている103万円の壁」、理解に苦しみます。給与収入が103万円を超えると、ドンと103万円に税金がかかるわけではなく、超えた額に税率を掛けるだけです。その税率も、基本的には所得税は5%です。住民税が10%かかったとしても合わせて15%です。給与収入が10万円増えたとすると、1万5千円は税金で引かれるでしょうが、8万5千円は手もとに残るのです。生活が苦しい人が、この壁を理由に働き控えをするとすれば、愚かなことです。
 「103万円の壁のひきあげは悩ましいが」  参照願います。

 配偶者(パート主婦の夫など)の税金についても、以前はパート収入が103万円を超えると配偶者控除が受けられなくなり、税金が増えましたが、2018年から配偶者特別控除の制度が改正され、150万円までは同額の控除を配偶者が受けられるようになり、配偶者の所得税も増えなくなりました。それを超えても控除額が段階的に少なくなるだけで、「壁」と呼ぶようなものではありません

 103万円の壁」は幻影に過ぎません。こんなものに拘って制度をいじり、複雑にするのは多くの国民に迷惑で、この恨みは国民民主党と自民党に向かいます。

130万円の壁」「106万円の壁」は大きな問題

 一方、年間収入が130万円(企業規模により106万円)を超えると社会保険の「第三号被保険者」(扶養されている配偶者)になれず、自ら社会保険料を払うことになる、いわゆる「130万円の壁」「106万円の壁」は深刻です。この「壁」を意識して働き控えする人がいることは理解できます。この「壁」は撤廃すべきでしょう。

 しかし、先日厚労省が検討していると報じられた案(週20日以上働く人は収入にかかわらず社会保険加入を義務付ける)では不十分です。あの案では、「130万円の壁」等の代わりに、「週20日の壁」ができ、働き控えをする人が多くなるでしょう。

 「第三号被保険者」の制度自体を撤廃しなければなりません。第三号被保険者の分の社会保険料を配偶者が負担しているのではなく、共働きの人や単身者を含む加入者全体で負担するのは、不公正です。子や老親を扶養しているのなら社会全体で支えることも必要でしょうが、生産年齢の配偶者の分を他人に負担させるのは不公正です。
 夫は外で働き、妻は家庭を守るという伝統的な家族の姿が主流だった時代に始まった制度でしょうが、夫婦共働きが当たり前になった時代に残しておくべきではありません。せっかく労働団体の「連合」も撤廃を求めているのですから、撤廃しない理由などないでしょう。
 伝統的な家族像を守りたい守旧派でもいるのでしょうか?専業主婦のいる家庭は反対するかもしれませんが、今まで不当に恩恵を受けてきただけなのです。

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