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総務省から出された「統一的な基準による地方公会計の整備促進について」に沿って、各地方公共団体では平成28年度決算について財務書類等の作成の準備が進められています。私も、年度初めの仕事が一段落したので、担当者に任せきりにせずに、勉強を始めることにしました。
私のバックグラウンド
私は、県庁で市町村課、出納局、一般部局での会計担当など、長年自治体の会計事務に携わり、職員研修などの講師を引き受けることも何度かあったので、従来型の自治体の会計制度については、一通りの知識はあります。
また、企業会計についての実務経験はありませんが、仕事上のいろいろな場面で簿記の知識の大切さを実感していたため、机上の独学ではありますが、5年前に日商1級を取得しました。したがって、一通りの知識だけはあります。
ただ、新たな公会計システムについては、全くの素人からのスタートです。
「新地方公会計統一基準の完全解説」って
執務時間中はそんな時間はないので、手始めに、この本を図書館で借りて読んでみました。
正直に言って、ほとんど役には立ちませんでした。
以前に示されていた手法との変更点の解説ばかりがやたらに丁寧です。以前の手法など知らない者にとっては、読み続けるのが苦痛でした。基本的な仕組、特に一般の企業会計との違い、一般的な仕訳との違いなどの解説を期待していたのですが、そういう説明はあまりありません。
仕訳例は載っているのですが、何の解説もなく、また、BS、PL、CF、NWという略称が注書きもなく使用されています。BS、PL、CFくらいは簿記の勉強をする中でも使うので意味は分かります。残るNWは純資産変動計算書だろうとは思うのですが、英語表記もなく、とても不親切な本だなと感じました。
どんな読者を想定して書いているのか分かりませんが、これから新公会計を学ぼうとする地方公務員には不向きだと思います。
「統一的な基準による地方公会計マニュアル」(総務省)
このマニュアルは、良かったです。単なるマニュアルではなく、基礎知識や考え方の解説もあります。上記のような解説書を読むよりも、直接このマニュアルを読み始めればよかったなと後悔しました。
次稿から、この会計システムについて、私なりに気づいたこと、他の人にも参考になりそうなことを書いてみたいと思います。
「統一的な基準による地方公会計の準備2」