ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 職員採用試験 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:職員採用試験

 兵庫県の令和6年度職員採用試験で、6月16日に行われた一般事務職(大卒程度)の筆記試験の辞退者が4割にも上ったことが報じられました。筆記試験では、応募者639人のうち377人が受験し、辞退者は262人で、辞退率は41%に上りました。過去5年と比べて5~10ポイント程度高かったとのことです。

 私が現職のころにも、政令指定市を抱える道府県の採用試験は、辞退率が高い傾向にありました。政令指定市の採用試験は一般に道府県と同日に実施されるので、兵庫県と神戸市の両方にエントリーしておいて、当日までにどちらを受験するか決めるという受験者はかなりいると思います。

 過去と比較して辞退率が高かったということは、平年以上にドタキャンが多かったということです。知事のパワハラ、おねだりを巡る騒動で、職場としての魅力に疑問を感じた人が多かったであろうことは否定できません。

 

 私が県人事委員会事務局にいたころは、リーマンショック後の不況で公務員人気が高まっていて、苦労しなくても応募者が集まりました。しかし、その後は、応募者を集めるのに後輩たちが苦労していました。
 今回、せっかく兵庫県人事委員会が苦労して集めた応募者を、知事の不祥事で逃がしてしまいました。人事委員会事務局の皆さまは、知事に足を引っ張られてお気の毒でした。

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 9割を超える地方公共団体が、職員採用試験について公益財団法人日本人事試験研究センターから試験問題の提供を受けています。このセンターの提供する教養試験の問題が、平成30年度から様変わりし、地方公共団体は今、選択を迫られています。

 

多様な人材への対応

 従来の試験は、教養1(大卒程度)教養2(短大、高専卒程度)教養3(高卒程度の一般)教養4(高卒程度で思考力等を重視)の4つでした。

 それが、年3回の統一試験日(722日、9月16日、1014日)に限り、次のような5種類が提供されます。

 Standard - 1 ・・・ 従来の教養1と同傾向、同難度

 Standard - 2 ・・・ 従来の教養2、3と同傾向、同難度

 Logical - 1 ・・・・ 大卒程度で、知識より思考力等重視

 Logical - 2 ・・・・ 高卒程度以上で、知識より思考力等重視

 Light ・・・・・・・ 基礎的な知識と思考力等重視

 

 つまり、学校での勉強で得た学力よりも地頭(じあたま)を重視するタイプを加えたということです。さらには、公務員試験向けの勉強をしていない民間志向の学生などにも受験してもらうことを狙ったものです。

 

各自治体の判断は?

 現在、民間の景気が好調なことから、公務員人気が衰えている傾向にあります。受験者確保に苦労している自治体も多数です。

 Logicalの方が受験しやすいでしょうから、受験者確保を狙うならそちらを選びたくなると思います。かといって、コツコツと公務員試験向けの勉強をしてきた真面目な学生も確保したい気持ちもあるかもしれません。

 同じ団体で、採用枠を決めて複数のタイプの試験を実施する団体も出てくるでしょう。

 各団体で、どんな人材を確保したいか、作戦を練らなければなりません。

 

受験者の判断は?

 判断を迫られるのは、自治体だけではありません。従来は、同じ試験日ならどこの団体を受けても同じ試験問題という状態だったわけですが、平成30年度からは受験団体によって問題のタイプが異なります。募集要項に記載されている試験の出題内容や求める人材像の表現ぶりから、各自治体がどのタイプの問題を使用するのかを読み取ることができるでしょうか?
 受験者にとっても、どの団体を受験するか、判断に迷う要素が増えたといえそうです。

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 先日(11月のある日曜日)、ある自治体から依頼されて、その自治体の職員採用試験の面接員を務めてきました。外部の視点を入れるための外部面接員です。

 県に在職していた時には、県職員、警察官、学校事務職員など、たくさん面接する部署を経験しましたが、今回は久しぶりで緊張しました。また、あらためて、面接の難しさを感じました。

 

人の性格を見抜くことの困難さ

 面接で、極めて協調性がない、またはメンタルが弱い、とっさの判断力が低い人などは、判別できることも多いと思います。しかし、県などでも、採用後、しかも条件付採用期間終了後に、協調性のなさ、メンタルの弱さが明らかになる場合もありました。

 「あれだけおかしければ、面接のときに分かったはずだ。」などと、採用時の面接者が非難されるケースまでありました。

 

専門学校の優劣も影響?

 今、高卒程度試験の受験者は、ほとんどが公務員専門学校の出身者です。1年コースと2年コースがありますが、2年コースが多いようです。1次試験を9月頃に行う自治体が多いので、1年コースでは実質的な準備指導期間が、半年未満になってしまうからでしょうか?

 今回、たまたま、一人目(男)と二人目(女)が同じ専門学校の生徒で、3人目(男)と4人目(女)はそれとは別の同じ専門学校の生徒でした。面接指導についての専門学校の力量の明らかな差を感じました。

 一人目と二人目は、満面の笑みを浮かべているのですが、満面の笑みすぎて不自然なのです。また、入室時のあいさつなども、声が大きすぎて場違い、不自然でした。

 三人目と四人目も、笑みは浮かべていますが、軽い、自然な笑みでした。また、あいさつなども、ハキハキしていましたが、不自然に大きすぎる声ではありませんでした。

 

 私は、専門学校の指導の差を感じましたが、その指導に盲目的に従ったのは本人の責任と考え、やはり、態度などについては三人目、四人目の方に高い点を付けざるを得ませんでした。他の試験員も、同じような印象だったようです。

 

場違いな大声は好印象を与えない

 県に在職中、警察官の採用試験で、場違いな大声を張り上げる受験生が何人もいました。そういう指導をしている専門学校があったのでしょう。いくら元気さをアピールしたい警察官採用試験とはいえ、面接している側が気恥ずかしくなったり、周囲の部屋に気兼ねしてしまったりするような大声を張り上げるのは、決して好印象を与えないと思います。

 

暗唱してはいけない

 志望動機や長所、短所などの定番の質問に対し、聞かれたらこう答えようと準備することは必要で、当然のことです。しかし、その準備が綿密すぎると、何か原稿を読んでいるような、暗唱しているような話し方になってしまいます。不自然な話し方です。

 覚えたことを暗唱しているような話し方より、少しくらいつっかえながらでも、頭の中で言葉を探しながら話す方が自然な感じで、好印象だと思います。

 

 ここに書いたことは、私の感じたことで、他の面接員の感じ方は違うかもしれません。しかし、面接終了後の面接員の意見交換などの経験から、多くの面接員は、自然な笑顔、自然な話し方に好印象を抱くように感じています。

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