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 副題: 役場職員が見た原発避難と震災復興

福島県内の市町村職員の自主的な交流・学習会が、福島大学大学院の自治体政策研究会と合流し、活動を続けてきました。本書は、そのグループが編集したものです。4人の市町村職員がそれぞれ原発事故の際の体験を綴り、福島大学の今井教授がそれを総括しています。

市町村の職員が、国や県、東京電力からほとんど情報が来ない中、住民を守るため死に物狂いで対応し、物事を決断していたか、生々しく綴られています。

 

自治体職員のテキストに

 災害が発生すれば、役場職員は住民を避難させ、避難生活を支援しなければなりません。あらかじめ想定していたように事態が進展すればいいですが、大抵は想定していなかった事態が発生します。限られた情報の中で、想定外の事態にどう対処するか、日ごろからイメージトレーニングをしておくべきだと思います。

 本書は、役場自体が域外への避難を余儀なくされた富岡町、市が避難指示区域と何も指示がない区域等に分断された南相馬市、楢葉町からの大量の避難者を受け入れた会津美里町、庁舎が全壊した国見町の職員が、それぞれ体験を綴っています。

 イメージトレーニングの格好の材料を提供してくれます。

 

 また、日ごろのどのような活動がいざというときに役立つか、参考になります。友好自治体として住民や職員を派遣しあい、さらに住民相互の親近感を醸成しておくことの大切さが分かります。

 災害時には、自治体職員の全員が災害対応を行うことになります。災害担当部局の方だけでなく、他の職員の方も読んで、模擬体験しておくべきかと思います。

 それにしても、原子力発電は、コリゴリですね。一日も早い全廃を夢見ています。