ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 虚偽答弁 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:虚偽答弁

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 森友学園の国有地違法値引き事件について、新たな疑惑が生じています。国税庁の佐川長官の虚偽答弁の問題が片付かない中で、国民の目が新たな問題に移っています。佐川長官はホッとしているか、それとも新たな問題にも彼が絡んでいるとすれば、ますます追い詰められた気持ちになっているか、どちらでしょうか?

 この新たな問題も、解せないことがいろいろあります。

 

原本の存在をなぜ明確に否定しないのか?

 財務大臣も財務省も、開示した「決裁文書」は原本ではなく、原本は別に存在することを、なぜ明確に否定しないのでしょうか?無いものであれば「無い」と言えばいいのに、それが言えないのは、実際は存在するのだろうと思われても仕方がありません。

 または、大臣や理財局長の立場なら、「ないと報告を受けている。」と言ってもよさそうですが、それすらも言えないのは、現場のせいにできないからでしょうか。上の方からの指示で書き換えたのだとしたら、そのように答えていた場合、実際に存在することがばれたときには、政治生命、役人生命が危険になるでしょう。

 

朝日新聞は何をもとに原本の存在を確認したか?

 この疑惑を報じた朝日新聞が、原本(の写し)を公表せず、また、それを「入手した」とも言わず、「確認した」としていることから、いろいろ憶測を呼んでいます。

 私には、決裁文書が丸ごと作り直されたとすれば、原本そのものが存在している可能性は、極めて低いと思われます。公文書の書き換えなどという極めてヤバいことを行った、あるいは、指示したとすれば、原本を燃やすかシュレッダーにかけたことを確認しなければ、不安でしょうがないと思うからです。

 原本が存在するとすれば、開示用に書き換えられる以前に、何者かが持ち出して紛失していた場合くらいしか考えられないのではないかと思います。しかし、そんなことがあれば、原本を作り直すことのリスクは非常に大きく、普通ならそんなことはしないでしょう。

 したがって、朝日新聞が「確認した」とすれば、原本が存在した時に誰かが取ったコピーを確認したか、原本を知り得る人から確実な証言を得たのではないかと思います。

 

書き換えは、どんな形で行われたか?

 決裁の済んだ決裁文書を丸ごと作り直すことは、最終決裁者までの何人もの印鑑を全部押し直さなければならなくなるので、考えにくいと思います。作り直されたのは、決裁の伺い文が書かれていて、関係者の印鑑が押される表紙の部分ではなく、2枚目以降に添付されている「交渉経過」などの部分だけではないかと思います。

それも、最終決裁になってから書き換えられたのではなく、決裁の途中で、誰かが、「この表現はヤバいから直せ。」などと指示して、起案者が直したのではないかと想像します。

それならば、最終的に決裁になったのは、開示された内容であり、「決裁文書が書き換えられた」「原本が舌に存在する」ということとは少し違うと思います。

しかし、事実と少し異なる内容が決裁文書に残される結果になったことについては、同じことで、事実を解明し、その理由を明らかにすべきでしょう。

 

しかし、公務員にこんなリスクのあることをあえて行わせる動機は、国家公務員の上層部の闇につながっているのでしょう。

追記 3月13日
 この記事の本文は、3月7日に書きました。その時点では、決裁の終わった公文書を書き直すようなことを財務省職員が行ったとは思えなかったため、決裁途中の直しがあったのではないかと考えていました。しかし、その後、決裁の終わった公文書を、国会議員に開示するために改ざんしていたことが判明しました。
 私の推測が誤っていたということで、本文を修正しようかとも思いましたが、公務員の常識を超えた対応であったことを示すため、本文は修正せず、ここに追記します。
 慎重なはずの公務員に、こんな危ないことをさせた闇の力に暗然としています。






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 先日の土曜日、今年も確定申告を終えました。10年ほど前から電子申告(e-Taxを利用していますが、休みの日に自宅でできるので、便利です。

 

長官への怒りを現場の職員にぶつけない

 世間では、国税庁長官の虚偽答弁に対する非難から、確定申告の混乱を心配する声もありました。納税者としての怒りを伝えたい気持ちは、私もよく分かりますが、それを税務署員にぶつけるのは、ただでさえ忙しい時に、気の毒です。そういう人がトップに就任して、一番怒っているのが税務署員ではないかと思っているので、私は、そういうことは、やらないことにしています。

 

 e-Taxの手続の最後に、任意の協力としてのアンケート調査e-Taxの使い勝手などを問うもの)がありました。便利なシステムであることを答えたうえで、そこに3つほど注文を書きました。

 ① e-Taxにマイクロソフトedgeが使えず、インターネット・エクスプローラーに切り替えなければならないのが、面倒なこと。

 ② 29年分申告用の医療費明細書の様式変更は、29年の初めころには周知していただきたかったこと。

 ③ 国民の不信を招いている人物を国税庁の長官に据えているのは、正しい申告をしようとする納税者のモラールを損なうこと。

 最後の一つは、おまけです。

 

公務員の確定申告のメリット

 ずっとサラリーマン(県職員など)でしたが、20年ほど前から確定申告を続けています。子供の成長で自宅が手狭になって住み替えたとき、バブル崩壊後で不動産価格が下がっていたため、前の自宅を売らずに賃貸したためです。

 

 私の在職していた県庁は、副業(営利企業等従事許可)の基準が、国家公務員のように独立家屋なら5棟以上でなければ許可手続不要とするほど甘くはありません。投資目的でマンションを取得しようとすれば、たとえ1室でもダメとされますが、私のケースのように、持っていた資産を活用するケースなどは、小規模であれば許可手続不要で認められます。

 

 住み替えてしばらくはローンに苦しみましたが、賃貸を始めたのは、結果的に大正解だったと思います。

 毎年、確定申告することが、非常にいい経験になりました。

もちろん、給与所得者ですから、年末調整は職場でやっていますが、給与以外の所得が20万円以上あると確定申告の義務が生じます。県職員としての仕事の中で、所得税の概略は知っていましたし、簿記資格を取得する中で企業会計の知識も持っていましたが、自分で申告を体験することで、より深く理解できました。

 減価償却のやり方や、耐震補強工事をしたときに、どこまでを当年度の経費にし、どこからを資本的支出として減価償却資産にするか等、その都度調べて対応しました。1棟だけの賃貸でもいろいろな事案が発生するので、勉強になります。

 

 10年ほど前、電子申告にするため、住民基本台帳カードを取得するとともに公的個人認証の手続もしました。その後、マイナンバーカードに切り替えています。

私の周囲の県職員には、わざわざそんな手続をした経験のある人はほとんどいませんでした。

 

 4年前からは、帳簿を整えて、青色申告(現金主義)の申請をし、移行しました。

 2年前からは、屋根に太陽光発電システムを設置し、雑所得が加わりました。

 

 これらの体験で得た知識は、県職員としての仕事の中で、大変役立ちました。県職員としての能力の幅を少し広げてくれたと思います。

 今も、市町村職員研修の講師をするときはもちろん、第2の職場の通常業務でも役立っています。

 

 地方公務員法の改正で、会計年度任用職員には一定の副業が認められるようになりますが、正規職員にも一定の範囲で副業を認めた方が、仕事の成果が上がるのではないかと思います。

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 我々が公務員の身の処し方を考えるうえで、国税庁の佐川長官の姿は、絶対に避けたいものだと思います。きっと、彼自身も、どこで間違ってしまったのかと、後悔されていることと思います。

 まるで逃亡犯のように、人目を避けてこそこそ当退庁し、勤務時間中も身を隠しているかのような様子は、哀れです。ああはなりたくないと、誰もが思うでしょう。

 

森友学園への値引きに関与していたか?

 近畿財務局の担当者が、森友学園に国有地を不当に安く払い下げようとしていたことは、間違いありません。そんなことが担当者の独断でできるはずがないので、組織上層部の指示、関与があったはずです。それが、近畿財務局内部にとどまっていたのか、財務省理財局長も関与していたかが、まず問題です。

 また、その値引きが、高級官僚の誰かが安倍総理の意向を忖度した結果に過ぎないのか、安倍総理の周辺からの要請に応じたものなのかが、二つ目の問題です。

 

書類破棄等の答弁は誰のシナリオ?

 通常、どのように答弁するかは、担当部署が作成する想定問答などで事前に検討し、責任者の了解を得て決定されるはずです。書類が破棄されているとか、森友側と売買金額についての協議などしていないとかの虚偽の答弁は、誰が原案を作り、誰がそれを最終的に了承したのでしょうか?それが、三つめの問題です。

 そもそも、公務員の常識として、財産の売買の際の価格決定などに関する資料は、完結(引渡や代金授受等の終了)してから少なくとも5年間は保存するはずです。完結もしていない案件の資料を破棄などするはずがないのです。

 

 これだけの政治案件ですから、少なくとも財務大臣、普通に考えれば首相も、答弁内容を了解していたと思います。私は、県や市町村の場合しか知りませんが、本会議場で部局長が答弁する場合の答弁案も、必ず知事も目を通して了解していました。知事の答弁内容と齟齬があると困るからです。その点は、国も同じだと思います。

ただ、上層部は、それが虚偽であることを知らず、本当に破棄されていると考えていたかもしれないと思います。

 例えば、理財局長の立場に立てば、自ら破棄したり破棄を指示したりしたいところでしょうが、そのことがバレたら身の破滅です。部下が自分の気持ちを忖度して書類を破棄してくれることを期待して、部下が書いてきた「破棄した」という答弁を了承したのかもしれません。

 

財務省内の空気、佐川長官自身の気持ちは?

 冒頭で、佐川長官自身も後悔しているのではないかと書きましたが、そうでない可能性もあります。彼が、使命感を持って、明らかな虚偽答弁をしてまで疑惑の拡大を防ごうとしている場合です。その姿を英雄視するような雰囲気が財務省の上層部にあれば、それを助長するでしょう。

 

 前述の三つの疑問の答えによって、彼が誰を、あるいは何を守ろうとしているのか、違ってきます。

 違法な値引きを知っていたのであれば、自分自身を守ろうとしているものであることは当然です。

 さらに、首相周辺からの要請があったのであれば、その要請元と、要請に応じた自分自身を守っているのでしょう。

 いずれにしても、国民の利益という観点からは、虚偽答弁の動機はありません。

 したがって、彼が使命感を持って行動しているとしたら、国民の利益より内閣の利益を優先した誤った使命感です。

 

 今さら官邸の意向など気にせず、国会の場で、知っていることのすべてを話すことが、国家公務員としての矜持、義務だと思います。

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