3月3日、西村京太郎さんが91歳で亡くなりました。ご冥福をお祈りいたします。訃報から10日ほどになりますが、氏を悼む声がやみません。
私は、西村氏のファンで、30年ほど前から氏の作品を読み続けていました。十津川警部らが活躍するトラベルミステリーはもとより、「天使の傷痕」などの社会派作品も素晴らしいものがありました。
先日、市立図書館に行ったとき、いつもは何冊も並んでいる氏の作品が、2冊ほどしか残っていませんでした。恐らく、氏の訃報を聞いたファンが、あらためて読み直そうと借りていったのでしょう。
しかし、氏のここ数年の作品は、明らかにおかしく、氏の名声に傷を付けかねないものが目につきました。私は、読んでいていたたまれない気持ちになるため、1年ほど前から氏の新作は読むのを止めていました。
単純なミスと思われる部分、社会制度に関する誤解、ストーリー展開の不自然さ、伏線の張りっ放しなどが増えていました。こんなのは、編集者が読んだ時点で気づかないはずがなく、氏に指摘して修正してもらったうえで出版すべきだったと思います。
氏のような大家には編集者も何も言えず、氏の作品として出版すればそれなりに売れるので、出版社も目をつぶって出版したのではないかと想像しています。しかし、これは氏の輝かしい業績に傷を付ける所業だったと思います。反省すべきです。
私は、以前のすばらしい作品だけを氏の業績として記憶していようと思います。
西村京太郎氏の近年の作品が変だ1「札沼線の愛と死 ・・・」
西村京太郎氏の近年の作品が変だ4「十津川警部 北陸新幹線「かがやき」の客たち」
西村京太郎氏の近年の作品が変だ6「現美新幹線殺人事件」
西村京太郎氏の近年の作品が変だ7「十津川警部 怒りと悲しみのしなの鉄道」
西村京太郎氏の近年の作品が変だ8「十津川警部 長野新幹線の奇妙な犯罪」
西村京太郎氏の近年の作品が変だ9「えちごトキめき鉄道殺人事件」
西村京太郎氏の近年の作品が変だ10「上野―会津 150年後の密約」