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私は、大学では行政法のゼミに所属し、マージャンも覚えましたが、具体的な法制度以外にも多くのことを教えていただきました。その中で、私の公務員生活の柱になっていることがいくつかあります。
一つは、制度を解釈しようとするときは、解説書を鵜呑みにせずに自分の頭で理解して解釈するということです。
このことについては、以前『「地方財務実務提要」依存症からの脱却』で紹介いたしました。
もう一つは、解釈論を戦わせるべき時に立法論を持ち出すなということ、条文に立脚した解釈をしろということです。
「立法論だ!」と言われたら負け
ゼミで学生同士の議論を聞いていた恩師が言われたことで、それ以来40年近く、肝に銘じ続けています。他の学習内容は忘れてしまったことの方が多いと思いますが、これは鮮明に覚えています。
「行政の場面で判断を迫られる場合は、現在の法制度に基づいてどう解釈すべきかという判断を求められているんだ。法令の条文に立脚せずに、「こうすべきだ。」「こうあるべきだ。」と主張するのは立法論で、議論をしているときに「お前のは立法論だ!」と言われたら、議論は負けなんです。」
行政の現場では
行政の現場では、これから制度を創設しよう、改正しようとして議論することがあります。この場合は、当然、立法論で議論すべきです。
具体的に起こっている問題にどう対処すべきか議論する場合は、当然、解釈論で議論すべきです。しかし、ここに立法論を持ち込む人がたくさんいるのが現状です。裁判になれば、このような解釈は敗訴に直結します。
「地方財務実務提要」にも、条文上の根拠を示さずに「こうあるべきだ。」という意見だけで結論を出しているようなQ&Aがたくさん混じっています。
残り少ない公務員人生の中で、自分で条文を十分に吟味して解釈することを若い職員に伝えていきたいと思っています。