「故安倍晋三 国葬儀記録」と題する記録集を政府が作成し、近く国会図書館で閲覧可能になることが9月9日、報道されました。どういう事情か分かりませんが、共同通信が公表前の写しを入手したとのことです。
その内容は、国葬実施や予備費使用の閣議決定文書、実行幹事会の概要、当日の司会進行表、案内状と区分別の発送数、会場設営手順や参列者の送迎計画といった事務資料が並ぶほか、岸田首相や友人代表の菅前首相らの追悼の辞なども収められているとのことです。
政府が、このような記録集を編集して残すことは当然です。多額の国費を費やして実施したものであり、今後の参考に供さなければなりませんから。しかし、そうであればこそ、実施基準や経費の妥当性などを検証した有識者ヒアリングの内容は、少なくともこの記録集に含めるべきです。
どこで間違えたために、国民の過半数が反対する中での国葬という恥ずかしいことになってしまったのか、その検証が含まれないのでは意味がありません。意味がないどころか、有害ですらあります。
「有害」というのは、このような事務的な手続を淡々と記録したような形では、将来、これが無批判に「先例」として扱われてしまうからです。それは行政を歪めるものです。
本当に閣議決定だけで実施してよかったのか等、検証してそれを付記しなければ、こんな記録集は有害無益です。
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