ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 賃上げ : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:賃上げ

 報道によれば、2024年の春闘、賃上げは、絶好調のようです。労働組合の中央組織、連合が発表した初回集計によれば、今年の春闘で定期昇給を含む正社員の賃上げ率は平均5.28%だったとのことです。5%を超えたのは1991年以来33年ぶりとのことで、この率ならば物価上昇率を上回るでしょう。

 まずは歓迎です。

 一方で、これが中小企業労働者や非正規雇用に波及するかという問題もあります。大企業の非正規雇用では、格差是正のため正規雇用より高い賃上げになるところも見受けられますが、まだ大きな流れにはなっていません。また、日産自動車による悪質な下請け代金の値引き強要も発覚しており、中小企業の価格転嫁は厳しい状況のようです。

 

 私が注目しているのは、外食産業も、餃子の王将などを筆頭にかなり思い切った賃上げをしていることです。あれらの会社が賃上げをすれば、中小企業も思い切った賃上げをしなければ、人手の確保は困難になるでしょう。中小、非正規への波及効果が期待されます。

 この賃上げ競争、労働力確保競争に付いていけない事業者は、市場から撤退を余儀なくされることになるでしょう。そうなって、ようやく日本の賃金も他国の伸びに近づくことができます。

 

 ただ、実際にそうなるかどうかは、まだ予断を許しません。中小企業や多くの非正規労働者に波及しなかった場合、格差が広がり、国民の分断が耐え難いものになります。取り残された人々の不満が高まり、社会が不安定になります。
 格差を拡大させないためには、最低賃金は春闘の相場を上回る伸び率にしなければなりません。少子化を抑制するためにも、それが絶対に必要でしょう。

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 岸田首相は、1月27日の参議院代表質問への答弁で、「物価上昇を超える賃上げと、その先の構造的賃上げに取り組んでもらうため、政府としても政策を総動員して環境整備に取り組む」と述べ、大きく報じられました。言葉を聞く限りでは、日本の生産性の低さの元凶である低賃金を是正することの重要性と、物価上昇の中で大幅な賃上げが行われなければ苦しむ人が大勢いることは承知されているようです。しかし、あの頼もしい発言から間もなく1か月になりますが、総理が何か具体的な指示を出したという報道はみられず、やはり口先だけだったかという失望も感じています。

 トヨタ、ホンダなどの賃上げ交渉での満額回答というニュースが続々と報じられる中、多くの中小企業労働者、非正規労働者は、あきらめの心境にあります。労働組合もなければ、声を上げる手段も限られ、声を上げた場合には職を失う可能性もあります。

 そんな中、各地の労働局に対し、非正規労働者が加入するユニオンなどから、最低賃金の引き上げの要請が相次いでいます。最低賃金は昨年10月ころに改定されましたが、その後の物価急上昇は反映されていません。特に地方では、最低賃金に近い賃金で働く労働者も多く、このままでは生活困難に陥る人がさらに増えてしまいます。

 「政策を総動員」するという言葉が口先だけのものでないのなら、少なくとも、最低賃金を物価上昇を上回る上昇率で再改定すべきことは当然です。それが、底辺の労働者を確実に救う道でしょう。倒産する企業も出るかもしれませんが、その程度の賃金を支払えないような企業であれば、市場から退場していただく方が労働者のため、地域のため、日本のためです。今の雇用情勢であれば、再就職の支援をしっかりすれば、失業者はほとんど増えないでしょう。

 岸田政権、「政策を総動員」とか「異次元の対策」とか、言葉だけは勇ましいものの、今のところ行動は全く伴っていません。今回の最低賃金の再改定などは、政策の困難度はかなり低いと思います。政権がその気になれば、簡単に実現できるでしょう。

 せめて、これくらいは実現していただきたいものです。

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 ファーストリテイリングをはじめ、大幅な賃上げを表明する企業が相次いでいます。経団連も、各企業に大幅な賃上げを要請しています。今の社会状況から当然のこととはいえ、喜ばしいことではあるのですが、賃上げなど全く考えていない中小企業も多く、格差の拡大、社会の分断が気になるところです。

 岸田総理は1月27日の参院代表質問で、構造的な賃上げの実現に向け「民間だけに任せることなく、政府として政策を総動員して環境整備に取り組む」と強調しました。また、少子化対策についても「0~2歳児へのきめ細やかな支援を含め、子育て政策として充実する内容を具体化する」と言明したようです。

 

少子化対策は生活の安定から

 日本の少子化の原因として女性の晩婚化ばかりを問題とするあほうさんのような老政治家もいますが、普通に家庭を築くだけの収入を得られない若者がたくさんいることの方が、ずっと大きな原因です。したがって、少子化対策の観点からは、大企業の正社員賃上げよりも中小企業、非正規労働者の賃上げの方がずっと重要です。

 真面目に働こうとする全ての若者が将来設計できるような社会にしなければ、少子化の解決などできないでしょう。

 

最低賃金の再改定を

 今の最低賃金には、2022年後半の異常な物価上昇が反映されていません。少なくとも5%程度は引き上げなければ、生活水準は低下するでしょう。ここは、秋を待たずに再改定しなければなりません。

 これは荒療治で、つぶれる企業も出るでしょうが、今の労働力不足の状況では、適切な就業支援をすれば失業者はほとんど増えないでしょう。ちゃんと生活できる賃金を支払うことのできない企業には、市場から退場していただくより仕方ありません。

 

 岸田政権、これまでは有言不実行、口先だけの姿勢が目立ちました。安倍国葬にしても「丁寧に説明して理解を得る」などと言いながら、何も実質的な説明をしないまま強行するなど・・・。

 今度こそ本当に実行していただかないと、日本の衰退が回復不可能なレベルに達してしまいそうです。取りあえず応援しますが、また有言不実行だったら・・・。

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