ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 適菜収 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

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 ニーチェの思想についてのマンガを読んで興味を持ち、ニーチェ本を読み始めています。

 「マンガでわかるニーチェ」(白取春彦)を読んで

 「新編 はじめてのニーチェ」(適菜収)を読んで

 

 本書の副題は、「現代語訳「アンチクリスト」」です。ニーチェの「アンチクリスト」を現代語訳したということで、たしかに分かりやすく、読みやすいのですが、反面、訳者がおもしろく意訳している部分もありそうなので、表題に訳者も記載しました。

 

 「アンチクリスト」は、キリスト教を徹底的に批判した書です。

 誇りを持っている民族は、自分たちの神を持っています。自分たちの繁栄を願い、感謝するための神です。しかし、ユダヤ人が他民族に征服され、抵抗もあきらめ、敵に屈服することが一番いい選択だと考えるようになったとき、彼らの神も変化し、「敵を愛せ」などと言うような卑怯で臆病なものになってしまったということのようです。

 抵抗する代わりに、内心で強者を悪とし、自分たち弱者を善と考えて、道徳的には自分たちの方が優れていると考えることで心のバランスをとる・・・。そんなルサンチマン(強者、優れた者に対する弱者の恨み、妬み)を凝り固めたような宗教が、下層民の間で広まり、世界宗教になってしまい、「道徳」になってしまったということです。

 

 また、特にキリスト教会、僧侶を手厳しく非難しています。

何が善で何が悪であるかを自分たちの都合で勝手に決め、自分たちの言葉を神の言葉だと偽っている。そして、何も証明しないまま信じることを強要し、死後の幸福など確かめようがないことを約束して金をむしり取る・・・などです。この辺りは、キリスト教に限らず、他の宗教も似たようなものかもしれません。

 

 キリスト教そのものは日本人にはあまり関係なく、どれほど否定されても影響はないのですが、キリスト教が基本になっている西洋道徳、西洋哲学は日本社会にもかなり浸透してしまっています。あるべき道徳などについて、他のニーチェ本も読んでみたいと思います。

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 一昨年、ニーチェの哲学、考え方をまんがで解説する本を読み、ニーチェに興味を持ちました。そこで、もう一歩深めてみようと思い、本書を手に取りました。

 「まんがでわかるニーチェ」(白取晴彦)を読んで

 

 ニーチェは、絶対的な真理、善など存在しないことを説き、世間の常識、道徳が思い込みに過ぎないとしています。

本書では、ニーチェの思想の中でも、キリスト教に対する見方、神に対する考えに多くのページを割いています。

ニーチェは、著書「アンチクリスト」の中で、「キリスト教会はイエスの十字架上の死を利用し、自分たちの都合がいいようにイエスの人物像を変えていった。」としています。イエスは、復讐を明確に禁止していたのに、「報復」「罪と罰」「審判」などという言葉を使い始めます。イエスの教えでは、平和と歓喜に満ちた「神の国」は現実世界で実現されるものだったのに、弟子たちが「終末にやってくるもの」にすり替えてしまったとのことです。

ニーチェの考えでは、イエスにとっては「天国」は心の状態のことだったとのことです。そうであれば、仏教の思想と近く、興味を覚えます。

 

ナチスが後年ニーチェの思想を悪用したため、ニーチェを反ユダヤ、ファシストとする誤解があるようです。著者は、その誤解を解くため、実はキリスト教が反ユダヤ主義の中心だったことを示す様々な事実を紹介しています。

 ローマ教皇とムッソリーニとの条約によりバチカン市国が成立したこと、ナチスの独裁を許す全権委任法の採決にあたってカトリック政党が賛成票を投じたこと、ヒトラーの誕生日にはローマ教皇の名で毎年祝辞が送られていたことなどです。

 

 本書では、ニーチェの思想の中心である「パースペクティブ」(世界は認識する者の視点で成り立っており、客観的な真理など存在しない)のほか、「ルサンチマン」「超人」「権力への意思」なども簡単に紹介されています。

 本書は、非常に読みやすい良書だと思います。そのうち、本書で紹介されている他のニーチェ本も読み、理解を深めたいと思います。

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