ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 配偶者手当 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:配偶者手当

 中小企業にパートタイマーとして勤務していますが、そこで現在、就業規則や賃金規程等の改正を担当しています。育児・介護休業法改正が令和7年4月、10月から施行されることに伴うもの、令和7年3月末の高齢者雇用継続措置の経過期間終了に伴なうもの、新年度の給与改定に伴うものなど、多くの改正項目があります。

 その中で、配偶者の扶養手当を廃止し、子の扶養手当を増額する改正も盛り込みました。

配偶者扶養手当の廃止等

 我が社の給与制度は、多くの点で県に準じています。それで、県を始め公務員が配偶者への扶養手当を段階的に廃止し、子に対する給付を増額することに習って、我が社も同じようにすることを提案し、経営陣も同意してくれました。ただし、金額は公務員とは少し異なっていますが・・・。

 厚生労働省のホームページにも「配偶者手当を見直して若い人材の確保や能力開発に取り組みませんか?」というリーフレットが掲載されています。「いわゆる「年収の壁」対策」という副題付きです。民間企業でも配偶者の扶養手当を廃止する動きが進んでいましたが、国はそれに拍車をかけたいようです。我が社の配偶者扶養手当も、社会保険の「扶養」に該当することが条件になっています。つまり、年収の壁を作っていたわけです。

不利益変更の同意書

 このような場合、公務員と異なるのは、労働者全員の同意を要することです。就業規則等を改正する時は、必ず労働者に周知して労働者代表の意見を徴して労働基準監督署に届け出なければならないことになっています。さらに、今回のように、配偶者の扶養手当の廃止のように明確に「労働条件の不利益変更」に該当するものは、従業員全員の同意を必要とします。現実に配偶者扶養手当を受給している従業員だけでなく、手当の対象となり得る従業員全員です。反対する従業員がいても改正することはできますが、反対者の給与は原則としてこれまで通りにしなければなりません。

 私の県職員時代、特にリーマンショック直後の平成21年度ころは、期末・勤勉手当の減額など多くの「不利益変更」がありました。公務員の場合、法や条例で規定することなので職員の同意などは正規の手続としてはなく、職員団体との信頼関係の中で運用されているわけです。公務員、民間企業両方を当局側の担当者として経験してみて、公務員はこの面ではラクだったなと感じています。
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 8月8日に国家公務員の給与等に関して2024年人事院勧告が行われました。全体に予想どおりの内容でした。

 基本給は平均2.76%の引上げで、2%を超える引上げは1992年度以来32年ぶりということですが、民間の賃上げを反映した当然の結果です。

 人材確保や離職防止のため、賃金アップは若手に重くし、総合職大卒は2万9300円、一般職大卒は2万3800円、一般職高卒は2万1400円増額しています。

 期末・勤勉手当も0.10月分の引上げです。

 大幅引上げとはいえ、物価上昇率とほぼ同じであり、実質賃金がプラスになるかどうかは微妙です。暮らしやすくなるアップではありません。しかし、民間に準拠するという人勧制度から、民間の実質賃金がマイナスを続けている以上、どうしようもありません。政府は、最低賃金の思い切った引上げ等、抜本的な対策を講じなければ、日本人の暮らしがどんどん苦しくなり、人口減少を食い止めることなどできないでしょう。

注目の配偶者手当は
 共働き世帯の増加や民間企業で手当の廃止が進む状況に対応するため、配偶者手当を段階的に廃止し、その分で子ども手当は増額することも勧告されています。具体的には、令和6年度は配偶者が月額6500円、子どもが10,000円ですが、令和7年度は配偶者3000円、子ども11,500円に、令和8年度からは配偶者手当は廃止、子ども13,000円とするよう求めています。

 民間企業の動向を踏まえたものですが、単身者、共働き世帯との公平の観点から、歓迎します。わずかながら少子化対策の一助にもなるでしょう。

 おそらく政府はこの勧告どおりに実施し、各都道府県の人事委員会勧告もほぼ同様の内容になるだろうと思いますが、注目しています。

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 人事院が国家公務員の給与改定で、配偶者手当を廃止する方向で調整していることが7月24日に報じられました。今年8月の勧告に反映させることを目指しているとのことです。

 共働き世帯増加や民間の状況を踏まえたとのことで、削減分で子ども手当の増額も検討するとのことです。民間大手では独身者や共働き世帯との公平の観点から、かなり前から配偶者手当を廃止する傾向にありました。

 基本的に大賛成です。公平の観点からは、配偶者手当を廃止し、その財源は基本給に回すべきなのでしょうが、少子化対策が日本の最大の課題の今、子供に対する手当の増額が妥当でしょう。国家公務員でこのような改革が行われれば、同時か、遅くとも1年遅れで地方公務員もそうなるはずです。

 さらに、まだ配偶者に係る扶養手当が残っている民間会社にも影響を与えるのは必至です。

 一方、これもかねてから不公平を指摘されている配偶者に係る社会保険の「扶養」については、なかなか改革が進みません。共働きにするか専業主婦にするかは各家庭が自由に選択すべき問題で、専業主婦を経済的に優遇して奨励すべきものではありません。社会保険の「扶養」の制度は、主婦の保険料を夫が負担しているのなら別に問題はないのですが、被保険者全体、すなわち社会全体で負担する仕組みになっており、いわば主婦がタダ乗りする制度になっています。この不公平さは、共働き世帯、単身者にとって容認できるものではありません。
 こちらの是正も急がなければなりません。

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