ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 金融審議会 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:金融審議会

 金融庁金融審議会の総会が925日に開催され、95歳まで生きるには公的年金だけでは夫婦で約2千万円が不足すると試算した老後資金報告書の撤回を決定したという報道がありました。報告書は「案」のまま公文書として残し、金融庁のホームページ(HP)に掲載を続けるとのことです。要は、棚上げ、廃案です。

 総会では、今後は報告書を議題としない、来春以降に別の報告書の策定を目指すが、公的年金や老後の必要な資金額には触れないことが決められたようです。

金融審に諮問した麻生太郎金融担当相が報告書の受け取りを拒否するという馬鹿げたことをし、こんな結果になってしまいました。

 

議論を封殺?

 たしかに、金融庁は年金を所管しているわけではありません。しかし、国民の貯蓄行動、投資行動の側面から、老後の生活費や年金のことに触れることは当然でしょう。特に資産家でもない我々一般庶民は、老後の生活費のために資産を蓄えているのですから。

 金融庁でこの議論を継続しないなら、厚生労働省などがこの議論を引き継ぎ、国民も議論に参加させたうえで、今後の年金制度を検討しなければなりません。このような議論を封殺してはなりません。

 

報告書案に携わった人たちに同情

 あの報告書案は、何も間違ったこと、突飛なことが書かれているわけではありません。よく読めば、理解できる内容です。説明不足で誤解されやすい部分があることは確かですが、その部分を修正すればいいことです。それをせずに、政治の思惑で棚上げにしてしまいました。

諮問を受けて審議した委員各位、報告書案の原案を作成した金融庁の職員の皆様は、プライドを傷つけられ、きっと悔しい思いでしょう。「やってられるか!」という気持ちかもしれません。同情を禁じえません。

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 麻生財務相611日、金融審議会の市場ワーキンググループが公表した「老後の資金が2,000万円不足する」という報告書を受け取らないという意向を示しました。また、それに先立ち、自民党の二階幹事長も、金融庁に対し、報告書の撤回を要求したとのことです。あきれた対応だと思います。

 

自分たちに都合の悪い報告は受け入れない

 あのような審議会は、政府の外部の専門家に特定の問題について検討を依頼し、報告してもらうものです。その報告が自分たちの意向に合わないからといって受け取りを拒むなど、礼儀知らず、非常識にもほどがあります。

こんなことをしていたら、自らに誇りを持つ専門家は誰も委員になってくれなくなります。委員になってくれるのは、スポンサーの言いなりになってくれるような人ばかりになるでしょう。それでは、外部の専門家を集める意味がありません。

 

正論で押すべきだった

 あの報告書は、たしかに誤解を招く部分はあります。もっと丁寧に説明すべきだと思います。しかし、変なこと、間違ったことは書いてないと思います。

 『「老後資金2千万」は金融庁の単なる勇み足』 参照

 

 無職の高齢世帯の収入支出を平均すれば、支出のほうが上回ることは当然です。我々は引退後に使うために若いころに節約して、多少の資産を蓄えているのです。年金は、何とか生活できるレベルは保障しなければなりませんが、生活のゆとり、老後の楽しみの部分は自分で蓄えておくのが原則ではないでしょうか?

 そんなレベルまで現役世代に負担させようとすべきではありません。

 

 年金だけでゆとりある生活を楽しむことができるような説明をしてきたのだとすれば、そのことが問題なのです。政府、与党は、現実を踏まえた正論で国民に説明すべきです。

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