ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 面従腹背 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

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 新たに文部科学省の事務次官に就任した藤原誠氏が、就任あいさつの中で、「面従腹背をやめましょう。」と幹部職員に呼びかけたとの報道がありました。「面従腹背」は、組織的天下り斡旋問題で文科省を引責辞任し、その後、政権批判されている前川氏が著書の題名とし、自ら座右の銘と認めている言葉です。

 課長補佐級以上の職員約400人を前に、藤原氏は、⓵仕事で議論すべきときは議論する②大臣をはじめ上司が決めたことには従う③いったん決めた後は議論のプロセスをむやみに外に漏らさない、の3つを求め、「要約すれば、面従腹背やめましょう。」と述べたとのことです。

 

矛盾、無理な前提はないか?

 私がまず疑問に感じたのは、新次官の発言の①~③を要約すると、なぜ面従腹背をやめることになるのかということです。論理的に、明らかに無理があります。

 ①の議論をするのはいいでしょう。しかし、②で上司の決めたことには従わなければならないのであれば、心からの合意が成立するという前提でなければ、必ず面従腹背しなければなりません。③で議論のプロセスを外部に漏らさないということは、自分達としては反対なのだが「総理のご意向」で決まったなどということを外部に漏らすなということでしょう。

 

信念、志のある官僚は面従腹背せざるを得ない

 上司、政権が替わったからと言って自分の信念をコロコロ変えられるはずがありません。それができるとすれば、信念のない、志の低い官僚だけでしょう。

 大臣、上司の考えが自分と違う場合、議論して、合意できなければ辞職していたら、霞が関には無能な官僚ばかりが残る結果になってしまいます。入省の初志を大事にしようと思えば、しばらくは面従腹背をして、巻き返しの機会を狙うのが国民のための官僚の姿だと思います。

 

官邸すり寄りは見苦しい

 文部科学省は、事務次官が2代続けて引責辞任したり、政権を窮地に追い込んだ文書が発見されたり、苦しい立場であることは理解します。ここで前川元次官への決別宣言のようなことを言って、政権の御機嫌を取りたい気持ちも分かりますが、官僚としての矜持は忘れないでいただきたいと思います。

 

 このあいさつにより、政策の意思決定過程の不透明化、ヒラメ官僚の増殖が懸念されます。

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 前川前文部科学事務次官が、「面従腹背」が座右の銘と明言したことについて、非難する人がいますが、非難されるようなことなのでしょうか?

 普通はあからさまに言わないことを言われただけのような気がします。

 

上司の言うことに常に同意などできるか?

 人は誰でも、自分の仕事について自分なりの考え、意見を持っています。仕事に対する思い入れの強い人ほど、上司の意見に合わせて自分の意見をコロコロ変えるなどということはできないでしょう。

 無能な人、命じられた仕事を命じられたとおりにやるしか能のない人ばかりでは、組織は立ち行かないと思います。

 

上司と意見が異なったとき、いちいち徹底抗戦できるか?

 上司と意見が異なった場合、まずは自分の意見を述べて説得を試みると思います。議論の中で、上司の意見に同意できる場合もあるでしょうか、できない場合も多いでしょう。そんなとき、いちいち徹底抗戦するような人は、組織人として失格なのではないでしょうか?

 「面従腹背」つまり、本当は反対だけれど、一応は上司の命に従って仕事を進めることは、官僚の皆さんばかりでなく、会社などの組織で働く人にとって、必要なことだと思います。

 

まして国の官僚の場合は・・・

 一般社会でも、自分の仕事に対して思い入れを持っている人で、まともな組織人であれば、面従腹背は当然の作法です。まして、国の官僚の場合は、座右の銘という人がいても、全く意外ではないと思います。

 公務員の場合、国でも地方でも、トップが変わる場合は、そのトップが全くの素人であることが往々にしてあります。また、素人であっても、部下の能力を最大限引き出すことによって成果を目指す有能なマネジャーであればいいのですが、政治家の中には、組織で仕事をしたことがほとんどない人や、ずっとエリートとして歩んできて下積みの経験がほとんどない人も少なくありません。

 また、特に国の省庁の場合は、トップが頻繁に交代します。そのトップの考えに、いちいち合わせていられるはずがありません

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