ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 103万円の壁 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:103万円の壁

 「年収103万円の壁」の見直しについて、自民・公明両党と国民民主党の3党の税制協議が合意に至らず、2月26日で打ち切られた格好です。そして今度、自民・公明両党は日本維新の会を抱き込んで、所得税の課税最低限を160万円に引き上げるため、税制関連法案を修正する方針を示しました。

 「年収103万円の壁」の見直しでは、既に令和7年から基礎控除を10万円引き上げて58万円にし、給与所得控除の最低額も10万円引き上げて65万円にし、所得税の課税最低限「壁」を123万円にすることが税制関連法案に盛り込まれています。

 与党の修正案では、その123万円から160万円に引き上げるとともに、それより上の所得層に対して2年間の時限措置として段階的に年収850万円の層まで基礎控除額を上乗せする案とのことです。

 具体的には、年収200万円以下の人は、基礎控除をさらに37万円上乗せして95万円とします。これは、恒久的な措置です。

 年間の時限措置として、年収200万円を超え475万円までの人には基礎控除を30万円上乗せ、年収475万円を超えて655万円までの人には10万円上乗せ、年収655万円を超えて850万円までの人には5万円上乗せです。

ひどい案だ!

 そもそも基礎控除は全ての人に同額であるべきで、収入に応じて差をつけるなど、「基礎控除」の趣旨に反します。また、税制を無駄に複雑にしてしまいます。

 そもそも「103万円の壁」など存在しないのに、ありもしない「壁」の解消のために、この案では、年収200万円、475万円、655万円のところに新たに「壁」を作ってしまいます。850万円のところには既に「壁」がありますが、その壁を高くしてしまいます。

 また、報道されている資料では、給与収入にしか言及されていませんが、年金収入、農業所得、事業所得等はどうするつもりなのでしょう。給与所得者だけの恩恵というわけにはいかないでしょうし、「収入」で区分するのでは必要経費等との関係が複雑になりそうです。

 また、給与に関する税制が変わると、企業の給与担当者等が非常に苦労します。時限措置など、安易にやるものではありません。しかも、こんなに年収区分を小分けにして、年末調整等で混乱することは必至です。

 与党の税制関係者は、馬鹿も休み休みに願いたいものです。こんなことをするより、国民に「103万円の壁などは実体のない幻である」と丁寧に説明し、真の問題である第三号被保険者の解消に取り組んでいただきたいものです。
 「103万円の壁より第三号被保険者制度の廃止を」 参照願います。

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 ありもしない「103万円の壁」「103万円の壁より第三号被保険者制度の廃止を」 参照願います。)を巡って行われている自民・公明両党と国民民主党の三党による税制協議の中で、自民党が2月18日、年収200万円以下、年収200~500万円、年収500万円以上と3段階の所得制限を設けて基礎控除部分を上乗せする案を示したと報じられました。

 案の定、国民民主党からは拒否され、身内である自民党の高市議員などからも批判の声が出ています。この案が潰れたようで、ホッとしています。

 税制は、できる限りシンプルであるべきです。「基礎控除」は全ての人が同額であるべきで、所得に応じて差を設けるのは、筋が通りらないばかりか、税制を無駄に複雑化します。愚の骨頂です。自民党の誰がこんなアホな案を思いついてのでしょう。

 昨年の定額減税にも言えることですが、自民党は、もっと実務担当者の立場に立って施策を考えていただきたいものです。所得に応じて基礎控除の額を変えるなど、企業等の給与事務、特に年末調整の事務がかなり面倒になりそうです。年末調整の様式も複雑なものに変えなければならず、企業等の給与対等者だけでなく、国税庁の実務担当者も大変でしょう。

 昨年の定額減税の際も、企業等の給与担当者、国税庁等の税務職員らが、大変な苦労をさせられました。私もその一人です。
 実務を担ったことがないような人間ばかりが自民党の議員になっているのでしょうか?思い付きで施策を立案するだけでなく、実務担当者の声を聴いてから制度化していただきたいものです。

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 与党の税制改革大綱で、いわゆる103万円の壁」について、123万円とすることが盛り込まれました。しかし、国民民主党は、178万円を目指してさらなる引き上げに向けた再協議をもくろんでいるようです。しかし、財源への影響などを考慮すると、来年度は123万円というのは、適当な落としどころだと思います。

そもそも「103万円の壁」など存在しない

 そもそもアルバイト学生を除いては「103万円の壁」などは存在しませんでした。年間収入が103万円を超えても、超えた額に所得税が5%、翌年に住民税が10%かかるだけで、「壁」と呼ぶような断絶はありません。なだらかなスロープが始まるだけです。

 アルバイト学生についてだけは、保護者の扶養控除の関係で「壁」がありましたが、これについては特定扶養控除の収入要件が引き上げられたので、解決されるはずです。

 何か、国民民主党が、すでに過去の制度改正で「壁」でなくなっているものを、注目を得るために「壁」と言い立てたことに、踊らされた感じがします。メディアも、「壁」「壁」と国民民主党の言うことをそのまま報道せず、きちんと実態を伝えるべきだったと思います。

 この壁を気にする人は、そんなに税金を納めるのが嫌なのでしょうか?1万円の収入が増えた時に1500円ほどの税金がかかるだけなのに・・・。生活に困っている人が、これを気にして働き控えをするならば、愚かなことです。

あまり納税者の範囲を絞るべきではない

 税金は、社会の維持に必要な費用を分担するものです。いわば割り勘です。対象者をあまり狭くして、税金を払わない人を増やすべきではないと思います。高額の所得がある人はたくさん税金を納めるべきことは当然ですが、ある程度の所得がある人は、分相応の負担を負うべきだと思います。

 負担する分、税金の使い道についてもっと注意深く監視もしなければなりません。

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 国民民主党がなぜか拘っている「103万円の壁」、連日、関連する報道が続いています。中には、国民民主党の玉木代表の不倫騒動まで、財務省の陰謀だという人までいます。財務省が、元グラドルを使ってハニートラップを仕掛けたなど、おもしろすぎます。

 経緯はともかく、玉木氏が公的な立場も弁えず、不倫をしたことは間違いなく、相応の責任を取る必要があるでしょう。

 また、総務省が全国知事会を通じ、各知事を使って反対キャンペーンをしたと言われていますが、その話も本筋から外れています。総務省、総務相が各知事に働きかけたかどうかは知りませんが、各知事は、総務相や全国知事会から何か要請されても、素直に従ったりはしません。各知事が壁の引上げに反対の声を上げたのは、それぞれがそう考えたからでしょう。

 財源を削られて、その補填策は国や各自治体で考えろなどと言われれば、自治体の長とすれば反対するのは当然です。

103万円の壁」という幻影

 このブログでも主張し、何人かの有識者も指摘しておられるように、103万円の壁」などはほとんどの人にとっては存在せず、幻影にすぎません。年間給与が103万円を超えると急激に税負担が増えるわけではなく、超えた額に5%の所得税がかかり、翌年10%の住民税が足されるだけです。増えた収入の85%は可処分所得になるのです。それを理解していれば、生活が苦しい人がこの「壁」を理由に働き控えをするはずがありません。

 政府やメディアは、まず国民に正確な理解を求め、誤ったイメージを払しょくするべきでしょう。

 ただし、親の扶養親族になっているアルバイト学生については、本当に「壁」と言ってもいい実情があります。学生本人については「勤労学生控除」があるので、年間給与が130万円までは所得税はかからず、そこを超えても超えた額に課税されるだけで主婦等と同じですが、扶養している親の税金に影響があります。その学生の年間合計所得金額が48万円(給与収入なら103万円)を超えると、親の「控除対象扶養親族」又は「特定扶養親族」から外れてしまい、親の税金が跳ね上がります。これを解消するには、勤労学生にも「配偶者特別控除」のような調整措置が必要です。

実態は単なる減税策

 国民民主党が問題視している103万円の壁」は実際は壁ではなく、あのやり方は単なる減税策です。しかも基礎控除を引き上げた場合、所得が高い人ほど恩恵が大きいので、減税策としては愚策です。しかも、国、地方を通じた減収が大きすぎるので、基礎控除の大幅引上げはすべきでありません。給与所得控除の最低額の引上げなら、まだしも考慮に値するでしょう。
 いずれにしても、財源を赤字国債に求めたり、取らぬ狸の景気浮揚による増収をあてにするような減税は、禍根を残すと思います。

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103万円の壁」などない!

 前にも少し書きましたが、自民党との政策協議で国民民主党が拘っている103万円の壁」、理解に苦しみます。給与収入が103万円を超えると、ドンと103万円に税金がかかるわけではなく、超えた額に税率を掛けるだけです。その税率も、基本的には所得税は5%です。住民税が10%かかったとしても合わせて15%です。給与収入が10万円増えたとすると、1万5千円は税金で引かれるでしょうが、8万5千円は手もとに残るのです。生活が苦しい人が、この壁を理由に働き控えをするとすれば、愚かなことです。
 「103万円の壁のひきあげは悩ましいが」  参照願います。

 配偶者(パート主婦の夫など)の税金についても、以前はパート収入が103万円を超えると配偶者控除が受けられなくなり、税金が増えましたが、2018年から配偶者特別控除の制度が改正され、150万円までは同額の控除を配偶者が受けられるようになり、配偶者の所得税も増えなくなりました。それを超えても控除額が段階的に少なくなるだけで、「壁」と呼ぶようなものではありません

 103万円の壁」は幻影に過ぎません。こんなものに拘って制度をいじり、複雑にするのは多くの国民に迷惑で、この恨みは国民民主党と自民党に向かいます。

130万円の壁」「106万円の壁」は大きな問題

 一方、年間収入が130万円(企業規模により106万円)を超えると社会保険の「第三号被保険者」(扶養されている配偶者)になれず、自ら社会保険料を払うことになる、いわゆる「130万円の壁」「106万円の壁」は深刻です。この「壁」を意識して働き控えする人がいることは理解できます。この「壁」は撤廃すべきでしょう。

 しかし、先日厚労省が検討していると報じられた案(週20日以上働く人は収入にかかわらず社会保険加入を義務付ける)では不十分です。あの案では、「130万円の壁」等の代わりに、「週20日の壁」ができ、働き控えをする人が多くなるでしょう。

 「第三号被保険者」の制度自体を撤廃しなければなりません。第三号被保険者の分の社会保険料を配偶者が負担しているのではなく、共働きの人や単身者を含む加入者全体で負担するのは、不公正です。子や老親を扶養しているのなら社会全体で支えることも必要でしょうが、生産年齢の配偶者の分を他人に負担させるのは不公正です。
 夫は外で働き、妻は家庭を守るという伝統的な家族の姿が主流だった時代に始まった制度でしょうが、夫婦共働きが当たり前になった時代に残しておくべきではありません。せっかく労働団体の「連合」も撤廃を求めているのですから、撤廃しない理由などないでしょう。
 伝統的な家族像を守りたい守旧派でもいるのでしょうか?専業主婦のいる家庭は反対するかもしれませんが、今まで不当に恩恵を受けてきただけなのです。

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